【新華社北京4月24日】中国携帯地図大手の高徳地図はこのほど、中国交通運輸部計画研究院、清華大学・ダイムラー持続可能交通研究センター、未来交通・都市コンピューティング共同実験室、阿里雲(アリクラウド)などと「2018Q1中国主要都市交通分析報告」を共同で発表した。報告によると、中国の主要都市の渋滞状況は改善しつつあり、今年第1四半期(1~3月)、渋滞が最も深刻だったのは中国西北部の寧夏回族自治区の政府所在地である銀川市だった。
同報告は、高徳地図が蓄積した大量の交通移動データ(交通産業のフローティング・カー・データと7億の高徳地図ユーザーデータ)をベースに、データマイニングにより作成された。同報告では、今年第1四半期、361都市のうち、通勤ラッシュの影響で渋滞が起こるのはわずか18%であることが分かった。地域別には、成渝地区(四川省成都市と重慶市)とその周辺、湖北省、貴州省、湖南省西部、四川省東部、東北地域の一部都市で渋滞が多く、長江デルタ地域や西部の都市の渋滞は少なかった。
全体的には、都市の約6割で渋滞状況が前年同期並みか減少傾向にあり、各地方の渋滞軽減対策が引き続き効果を挙げていることが明らかになった。そのうち河北省石家荘市の渋滞減少率が最も高く、前年同期比11・9%減となった。一方、一部の都市では渋滞が前年よりも増加し、最も増えたのは河南省南陽市で、前年同期比12・8%増だった。
また、同報告では最新の中国の都市の渋滞ランキングも発表されており、ワースト10は上から順番に寧夏回族自治区銀川市、山東省済南市、河南省洛陽市、北京市、内モンゴル自治区フフホト市、江西省贛州市、安徽省合肥市、黒龍江省ハルビン市、広東省茂名市、広東省汕頭市となっている。高徳地図のデータアナリストは、大中型都市の渋滞増加は春節(旧正月、今年は2月16日)前後の帰省者の集中的移動、市民の正月用品購入、大型イベント、降雨・降雪などの複数の要素が重なったことが影響した可能性があると見ている。
朝と夕方の通勤ラッシュの渋滞ランキングも発表されており、朝のワースト3は上から順番に済南市、ハルビン市、北京市で、夕方のワースト3は銀川市、汕頭市、洛陽市だった。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: