中船重工武船集団が建造する新型40万トンの超大型鉱石船が22日に青島市で引渡され、「天津号」と名付けられた。科技日報が伝えた。
第1世代の大型鉱石船と比べ、天津号の燃費は20%近くまで改善されており、単位重量鉄鉱石の輸送費のコストダウン30%を実現している。同船はモジュールや構造、推進、観測、積載などの面で全面的にアップグレードしており、最大積載速度は前世代の1.5倍で、わずか16時間ほどで40万トンの鉱石を積載できる。また同船は機関室と最後方の貨物室との間に液化天然ガスのタンクスペースを確保しており、液化天然ガスを動力にした航行を可能にし、これにより航続距離が4万7000キロ以上に達する。従来の重油と比べ、天然ガスを燃料とすることでエコロジー面で大いにレベルアップしている。排出ガスには硫黄酸化物がまったく含まれず、窒素酸化物を30%以上、二酸化炭素を15%以上削減できる。
同船は2016年10月着工で、2017年9月にドックを出た。今年1月31日には、7日間にわたる海上試験航行を終えた。試験航行期間中には航行速度測定や燃費測定、舵取機試験、無人機関室試験、回転試験、軸荷重測定など50項目以上の試験すべてに合格。船主のほか、アメリカ船級協会(ABS)と中国船級協会(CCS)からも高い評価を得ている。
天津号は港珠澳大橋とノルウェー海上スマート漁場、貴州FAST「天眼」に続き、同集団が参加した世界トップクラスのプロジェクトになった。
(人民網日本語版)
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