【新華社成都3月21日】中国ジャイアントパンダ保護研究センターは20日、同センターの臥龍神樹坪基地管理処で、昨年誕生した赤ちゃんパンダへのマイクロチップ装着が完了したことを明らかにした。個体識別番号(ID)が書き込まれたチップを皮下に埋め込むというもので、これにより、赤ちゃんパンダ全頭は唯一無二の「身分証明書」を得たことになる。
同センターのジャイアントパンダ専門家、李徳生氏によると、チップが今回埋め込まれたのは赤ちゃんパンダ17頭。作業員が読み取り機を近づけると、チップに書き込まれた情報が即座に表示されるという。
李氏によると「チップは非常に小さく、米粒の半分くらいの大きさ」で、埋め込みによる健康への影響もないという。
チップには独特なID番号が記録されており、世界中で同じ番号を持つ動物はいない。読み取り機を近づけると、ID番号のほか、健康状態、系譜、年齢などの情報が表示される。コンピュータの記録から、各パンダの生育歴や資料データを検索することができ、分析や個体群管理の基本データとして活用出来る。
同センターではわずかの高齢パンダを除き、ほぼ全頭へのチップ埋め込みが完了している。身体検査や野生に返す際にはチップの情報を確認するという。
李氏は「野生に返すパンダには首輪などを装着するが、外れてしまうこともある。チップであれば情報をより正確に把握することができる」と語った。(記者/余里)
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