【新華社ブラジリア3月21日】ブラジルのブラジリアで開かれている第8回世界水フォーラムでこのほど、中国水利部の組織した複数の企業・機関からなる中国代表団が展示を行った。
中国電力建設集団有限公司や中国長江三峡集団公司、中国水利水電科学研究院、長江勘測規画設計研究院などからなる中国代表団は、水害・干ばつ対策や水供給の安全確保、灌漑農業の発展などでの中国の成果と、水利建設分野の代表的なプロジェクトを、映像や写真、書籍などの形で展示した。
在ブラジル中国大使館の高昌林科学技術参事官は、現代世界の水にかかわる問題は国境を越えたもので、世界水フォーラムは、各国の対話と協力に有効な場を提供していると指摘。中国とブラジルは、水資源・水利関連で長い交流の歴史を持ち、今回のフォーラムはこの分野での両国間の実務協力をさらに強化するものになるとの見方を示した。
ブラジル人水利エンジニアは、中国はここ数年、水利分野で大きな成果を収め、豊富な経験を積み上げてきたと語った。広大な領土を持つブラジルでは、水利建設と水資源管理に対して、中国と同じく旺盛な需要がある。中国代表団の展示は、ブラジル各界が中国の水利発展の現状を把握することを可能にし、国際交流・協力を促すものとなる。
世界水フォーラムは世界最大級の水関連国際会議で、世界水会議(WWC)とホスト国が3年に一度共同開催。水と持続可能な発展の問題に関する国際社会の決議の徹底化をはかり、水資源の持続可能な利用に関する各国の交流・協力を促すことをねらいとしている。
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