【新華社重慶3月18日】中国重慶江北空港は、今年の春運(春節前後の帰省ラッシュ)期間中、1日あたりの利用客がのべ12万2千人、利用旅客数は最高でのべ13万5千人に達した。安全検査部門の負担は大きく、春運の業務が拡大する中、どのように民間航空の安全効率とサービス品質を向上させるかが課題だった。中国科学院(中科院)重慶研究院が研究開発した空港安全検査スマート識別システムが、今年の春運において「大きな貢献」を果たした。
同研究院スマート安全技術研究センターの石宇主任は、同システムは同研究院のスマート識別技術に基づき、身分証明書の登録写真と所持者の顔を比較認証し、本人かどうかを判断するものだと説明した。
同システムは人工知能技術を応用しているため、スピードが速いうえ正確だ。作業員が肉眼で比較する場合の正確さは80%前後だが、同システムでは98%以上で、精度が大幅に向上した。
同空港安全検査所で働く王婷氏は、これまで難しかった双子の識別でも、システムが双子の1人がもう1人の身分証明書で通関しようとしたのを正確に識別した事例を紹介した。
これまでに、同研究院と智慧航安が共同で研究開発した顔識別補助認証システムはすでに上海浦東、広州白雲、重慶江北など全国61カ所の空港の555の安全検査通路での試験運用に成功しており、年間取扱量3000万を超える大型空港の80%をカバーしているという。
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