【新華社北京3月13日】報道によると、ベラルーシのカリ肥料会社、ベラルーシカリで9日夜、崩落事故があり、労働者2人が死亡した。
カナダ・モントリオール銀行(BMO)のアナリスト、ジョエル・ジャクソン氏は「ベラルーシカリのカリ肥料生産能力は世界の15%となる約1200万トン。立て坑崩落は世界カリ供給の約3%~4%に影響する」との認識を示した。業界関係者は「この事故は一時的な供給中止を引き起こし、カリ消費大国の中国やインドに影響を及ぼす恐れがある」との分析を明らかにした。
国際カリ市場について、ドイツのバーンステイン・リサーチが発表した報告書は「構造的供給過剰の影響を受け、4年間にわたって不況を経験したが、生産能力は将来、安定化する」とした。
バーンステイン・リサーチは「2017年の世界カリ市場の状況を見れば、新鉱開発がはかばかしくないせいで、カリ価格は需給関係の影響で、着実に上昇していく見通しだ」との認識を示した。
国内市場で、農産物値上がりによる需要増大の影響を受け、中金公司はカリ肥料相場が一段と改善し、景況も好転するとみている。
太平洋証券によると、カリ肥料価格は需要が着実に増え、生産増強に限りがある中、徐々に上昇している。うち、国内の塩化カリウム出荷価格は2017年8月の1トン1870元から15%上がり、2018年1月に1トン2150元となったが、この先も上昇していくという。
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