【新華社北京3月8日】今年、製紙業界に関わる環境保全基準がいささかも緩和されていない中、原材料価格の先高観に加え、川下需要が旺盛なことなどにより、製紙原材料の古紙価格がさらに高騰する観測が高まっている。製紙業界の景気回復は上場製紙企業の2017年業績に反映され、多くの企業が大幅な増収増益を達成した。上海証券報が伝えた。
金融情報端末チョイス(CHOICE)の統計では、3月2日現在、アート紙、上質紙、ダンボール紙、白板紙(ホワイトトップライナー)の平均価格は、それぞれ1トン当たり7311元、7735元、4515元、5626元であり、前年(2月9日基準)価格と比較し、アート紙と上質紙価格は変わらなかったが、ダンボール紙、白板紙の平均価格は共に1トン当たり200元値上がりし、それぞれ4・63%、3・69%上昇した。
輸入パルプ価格も依然、高い水準にあり、かつ小幅に上昇している。現在、欧州北部漂白針葉樹クラフト(NBSK)パルプ価格は1トン当たり1069・07ドル、広葉樹さらしクラフトパルプ(BHKP)価格は1トン当たり1011・62ドルであり、前年に比べそれぞれ1トン当たり16・83ドル、10・69ドル上昇した。輸入古紙価格をみると、米国の古紙8#最新価格は1トン当たり200ドルで前年と変わらず、11#価格は古紙輸入に関する新規定の影響により1トン当たり190ドルから140ドルに下降した。一方、中国の古紙価格は安定しているものの、ゆとりはなく、依然として高値を維持したままだ。
統計によると、中国の古紙輸入量は前年を大幅に下回っている。1月の古紙輸入量は124万トンであり、前年同期の223万トンに比べ44・39%も落ち込んでいる。
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