【新華社北京3月8日】中国航空運輸協会の李軍理事長はこのほど、取材に対し、世界の民間航空業は新たな好況期に入り、中国は世界で最も潜在力と活力のある航空輸送市場になりつつあり、今後も好調な成長を維持していく見通しだと語った。
李理事長によると、中国は現在、「民間航空大国」から「民間航空強国」へとまい進している。各公共交通機関のうち民間航空は旅客取扱量で最も速い成長を遂げている。統計によると、中国の民間航空業の旅客と貨物を合計した総輸送量は2017年、1083億トンキロに達し、前年から12・5%成長した。旅客輸送量は延べ5億4900万人で12・6%増だった。
李理事長は、民間航空業の第13次5カ年規画(2016-2020年)は取扱量について、800億トンキロから1400億トンキロに拡大する目標を掲げた。米国が14年を費やした同様の成長を中国はわずか5年で実現することとなり、安全面での圧力もこれまでになく大きいものとなっていると述べた。
李理事長は、民間航空業が安全で質の高い発展を遂げるには、インフラや人的資源、イノベーション能力などでの制約を打破し、航空輸送の利便性の向上とブランド建設の強化に力を入れる必要がある。民間航空業の第13次5カ年規画は定時到着率を80%以上とする目標を掲げている。これは世界の中程度の水準に過ぎないが、中国の民間航空業の現在の環境を考えれば、目標達成の難易度は高い。定時到着率の向上には、体制改革を深め、空域資源の供給の面で新たな進展を図る必要があると指摘した。
李理事長によると、中国の航空物流の発展はここ数年、立ち遅れている。まず航空業の貨物輸送規模は依然として小さい。また貨物輸送の発展方式が遅れており、空港から空港までという伝統的な方式に留まっている。航空貨物輸送の近代化物流への転換は喫緊の課題となっている。
一般航空(ゼネラル・アビエーション)の発展について李理事長は「第13次5カ年規画では、2020年をめどに一般航空の飛行時間を現在の80万時間から200万時間まで増加させる目標が掲げられた。だが一般航空の発展を制約する問題は未解決のままだ。現段階の経済社会の発展レベルと一般航空の特徴に基づき、業界の需要と発展の重点をしっかりと押さえ、着実な発展を遂げる必要がある」との見方を示した。
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