【新華社北京2月28日】北京市疾患予防コントロールセンターはこのほど、同市のインフルエンザ流行が急速な減少傾向を見せ、現在は例年の流行レベルまで落ち着き、3月中下旬以降は徐々に終息局面に入る見通しを明らかにした。
同センターの龐星火副主任は「春節(旧正月)休暇が終わると、学校は新学期を迎え、託児所が再開され、休暇で北京を離れた人も戻ってくるので、人々の集中度と流動性が増加し、インフルエンザが流行するリスクも若干高まる」と述べ、春節後にインフルエンザの小さな流行が起こる可能性は排除出来ないものの、大規模な流行が起こる可能性は比較的低いとの見通しを示した。
2月15日から21日の春節期間中、北京市の2級(総合診療を行う中規模病院)以上の医療機関144カ所が受け入れた患者数は25万5328人で、うちインフルエンザ患者が4・57%を占めた。
専門家によると、例年の季節性インフルエンザの流行傾向と、現在のモニタリングデータを合わせて分析すると、北京市は今後、インフルエンザの流行が減少を続け、3月中下旬には徐々に終息局面に入る見通しだという。
冬と春の季節の変わり目は空気が乾燥し、気温の変化も激しいため呼吸器の伝染疾患が起こりやすい。専門家は、春節の長期休暇が明けたばかりのこの時期は、旅の疲れがたまり体の抵抗力が落ちると指摘。徐々に生活リズムを取り戻し、規則正しく食事をとり、外出時には衣服の温度調整に注意することが大切と述べ、日頃から病気の予防に気を配り、室内の換気、手洗いを心掛け、良好な衛生習慣を身につけるよう呼びかけた。
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