【新華社北京2月27日】中国広東省の広州市はこのほど、「広州市都市総体計画(2017~2035)」草案を発表し、2020年、2035年、2050年という三つの年をめどに、段階別都市目標を掲げた。2020年までに、全面的に「小康社会」(ややゆとりのある社会)を実現し、2035年までに、世界一流のグローバル都市になり、2050年までに、高水準の社会主義近代化を実現するといった内容だ。中国証券報が伝えた。
草案によると、広州市は戦略的新興産業を先頭に、近代サービス業を主導的産業とし、進んだ製造業が支えとなり、都市型近代農業を補足役とする総合的近代産業システムを構築する。広州、東莞、深圳を結ぶ広深科学技術イノベーション回廊の広州区間と広州を流れる珠江沿岸の珠江イノベーションベルトを建設し、世界的な影響力を持つ価値革新パークを立ち上げる。
広州市はまた、世界的な空港、海港、鉄道ハブを建設すると訴え、2035年までの目標を次のように掲げた。広州航空ハブの取扱能力は年間1億2000万~1億4000万人、広州を経由して他国に向かう国際乗り継ぎ客の比率は35%以上に達する。広州港の貨物取扱量は年間7億5000万トン、コンテナ取扱量は3600万TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個分)となる。広州鉄道ハブの旅客輸送量は3億9700万人、貨物輸送量は7700万トンを超える。2000キロ前後の都市レール網を造りあげる。
広州市はさらに、草案の中で粤港澳大湾区(広東・香港・マカオビッグベイエリア)の建設について次のような目標を打ち出した。同市南沙地区の粤港澳大湾区の中核としての機能を強化する。広東・香港・マカオ包括連携のモデルゾーンを立ち上げ、オフショア貿易、ハイテクサービス、教育・訓練、ハイテク産業、ハイエンド医療産業などの分野で香港・マカオと連携を強める。国際的に最高のレベルを目指し、同市の南沙、黄埔、空港経済区で自由貿易港の建設を模索する。
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