【新華社平昌2月22日】韓国ではゴミの分別が厳格に行われている。政府は違反者を厳しく罰する一方で、廃棄物のリサイクル利用に対しては報償も与える。記者も平昌冬季五輪期間中、厳格なゴミの分別に強い印象を受けた。
報道機関が滞在するメディア村の室内のごみ箱は、缶と瓶そして紙の3種類に分別されていた。選手村もメディア村と同じ構造で、世界中のオリンピック選手や記者もここでは「郷に入っては郷に従い」で、ゴミの分別を行う。
メディアセンターのレストランはさらに厳格な分別を行う。主食や果物、汁物、使い捨て食器はそれぞれ異なるゴミ箱に捨てる。主催者側はスタッフを配備して、記者のごみ分別を助けていた。
韓国江原道の崔文洵知事によると、今回の平昌五輪では目標の一つとして「エコ・オリンピック」を掲げる。政府も二酸化炭素排出ゼロを目指すが、「排出ゼロ」は抽象的な概念で、一般市民の生活とも距離感がある。そこで市民に身近に感じてもらえる方法を模索、五輪期間中に廃紙のリサイクルで新しい技術を導入した。人々が回収機に入れた廃紙を機械が自動的に測定、リサイクルの報償として現金を市民のモバイル銀行口座に返金するという。
同国では20世紀90年代初頭からゴミの分類を開始し、現在の資源ごみ回収率は60-70%に達する。エコは生活の理念として韓国市民の意識の中に浸透している。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: