【新華社ワシントン2月1日】米国務省は29日、声明を出し、ロシア軍機が同日、黒海上空で米軍機に対し行った「危険行動」について最高レベルの懸念を示した。
同省は声明で、ロシアのSu-27戦闘機が、黒海の公海上を飛行していた米海軍のEP-3哨戒機に「危険な接近行為」を行ったことを米海軍が確認したと発表した。双方はわずか1・5メートル程度まで接近し、ロシア軍機が哨戒機の前方を横切ったという。
米国側は、哨戒機は国際法を順守し飛行をしたと主張し、ロシア側に対し、双方の判断ミスによるリスクを増加させ、パイロットを危険にさらす行為を停止するよう呼びかけた。
それに対しロシア国防省は29日、ロシア軍が同日、国境に接近しようとした米軍の電子哨戒機EP-3E「アリエスⅡ」の阻止に成功したと明らかにした。
同省のメディア向け発表によると、ロシア軍機は米哨戒機の状況を基地に報告した後で並行飛行を行ったが、任務中は安全な距離を保ったと主張。米軍機は妨害にあった後に方向を変更し、ロシア軍機は安全に基地に戻ったという。
この数年、ロシアとNATOは黒海で緊張を高めつつあり、双方の戦闘機が黒海上空で何度も遭遇を繰り返している。
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