【新華社東京1月19日】「きっとどんな中国人スキー愛好家も、日本のお年寄りが崖から落ちるのを見たら、きっと手を差し伸べて救助すると思う」 先日、日本でスキー中に負傷した日本人高齢者を勇敢にも救助した中国人旅行客の李中大さんは18日、新華社のインタビューにこう答えた。
中国の黒竜江省から旅行で数日前に訪日した李さんは、長野県の横手山・渋峠スキー場でスキーを楽しんでいた。その時、1人の日本人女性がコースから谷に滑り落ち、負傷して助けを求めているのを発見した。
地形が複雑なこともあり、女性の仲間や他のスキー客はなかなか救助に行けずにいた。緊急事態ということもあり、李さんともう1人の仲間の中国人スキー客は自らの安全を顧みず果敢に谷を降り、危険な状態にあった女性を無事救出した。しかしその後、李さんはコースに戻る時に道に迷い、携帯電話も圏外で仲間との連絡が取れなくなり、行方がわからなくなってしまった。
中国外交部領事保護センターと在日中国大使館の協力の下、現地の警察が範囲を拡大し懸命に捜索した結果、李さんは翌日に無事保護された。李さんは軽度の凍傷になったが、大きな怪我はなかった。
李さんは保護された後、中国と日本の関係者の積極的な救助活動に感謝を述べ、「人は大自然の前では時に非常に小さく、その身が危険にさらされた場合、自らを守る能力を身につけなければならない」と語った。李さんはすでに中国に帰国した。
在日中国大使館は「今回の中国人観光客による正義のための勇敢な行為は賞賛に値するが、同時に日本在住中国人や訪日中国人観光客は、不測の事態を避けるために自らの安全に注意を払う必要がある」とコメントした。
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