【新華社上海1月15日】最近、関心を集めるチップの「ループホール」問題によってインテルが渦中に陥っている最中、その他の市場の参入者に機会が訪れた。中国の「中核電子機器、高機能チップ、基本ソフト」のサポートプロジェクトで、国産標準CPU(中央演算処理器)チップの生産メーカーである上海兆芯集成電路有限公司はこのほど、国産の標準CPU搭載のコンピューター完成品がすでに多くの省や市の政府調達リストに掲載されており、今後は引き続き個人ユーザー向け市場の開拓が進むだろうとの見方を示した。
数年にわたる努力を経て、兆芯が開発したZX-Cシリーズの中央演算処理器(CPU)は量産化が実現した。「試験の結果、兆芯のCPUを搭載したコンピューターは、無故障時間が10万時間に達し、商業化量産の基準を完全に満たしている」と兆芯公司の葉峻董事長は語った。
兆芯はインテルと同じX86フレームを採用した。これにより、国産のCPUがWindowsの操作システムと応用ソフトとで良好な互換性を実現した。
中国工業情報化部(工信部)「中核電子機器、高機能チップ、基本ソフトプロジェクト」計画処の謝学軍処長は、次のように語った。CPUチップの領域で、国外のメーカーが数十年来の発展の中、かなり高い産業生態障壁を構築してきた。国内のチップの活路は、AI(人工智能)、ビッグデータなどの新領域で新たなチャンスを見つけることだ。
これに対し、葉峻董事長は次のように語った。2017年末、兆芯は新世代の国産CPUチップ、KX-5000シリーズを発表し、シングルチップの性能は前の世代と比べ140%向上した。今後はAI(人工智能)モジュールの面でさらなるブレークスルーを追求する。国産のCPUが「追いかけながら進む」から「並走して進む」への転換の中で、より広範な市場の可能性を開拓し、各方面の情報セキュリティ、自主管理抑制の要求を満たすよう希望する。
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