ジャイアントパンダ「歓歓」
新華網ブリュッセル8月14日(記者/殷夏)在フランスの中国ジャイアントパンダ「歓歓(ホワンホワン)」が赤ちゃんを産んだニュースにフランス中が沸き立っているた。ウィーンで生まれたオスメス双子のジャイアントパンダが1歳の誕生日を迎えたこともあり、「パンダファン」が各地から続々に押し寄せた。……ヨーロッパのカメラマンたちが中国のパンダに向けて数多くのシャッターを切った。
天真爛漫であどけないジャイアントパンダは、古来より平和の使者、友好の象徴とされ、「パンダ外交」の歴史は古く唐の時代にまで遡る。中国政府は新中国成立後にも多くの国々にジャイアントパンダを贈与し、友好と善意を示してきた。1980年代以降、国宝と繁殖の保護という長期的な要素を考慮し、中国はジャイアントパンダの贈与を停止して、ジャイアントパンダの国際共同研究という発想に徐々に転換していった。この動きは今日まで続いており、種の保護を促進すると共に、外国の人々にとってもジャイアントパンダに身近に接し、中国の深い友情を知る機会となっている。
ジャイアントパンダは中国から世界に進出し、東方文化の独特な味わいを携え、中国の平和と友好の文化と精神を伝えてきた。ジャイアントパンダは中国の「親善大使」「文化大使」としての役割を果たしているだけでなく、中国と世界の人々の心を結び合わせるきずなとなっており、人文交流がますます深っていることを力強く証明している。
ジャイアントパンダの世界進出は、中華文化の魅力とぬくもりを伝えるだけでなく、中国の野生動物保護の経験と技術を国外に提供し、国際的なジャイアントパンダ保護共同研究の高度化も促進している。このたび在仏ジャイアントパンダ「歓歓」が妊娠して間もなく、中国側専門家チームがフランスに赴き、指導とサポートの提供を行った。
心のコミュニケーション、友情の促進、互恵と協力、シェアとウィンウィン―これこそがジャイアントパンダの魅力であり、中国と世界が融合し、一体となって前進する魅力にもなっている。フランスの雑誌「ル・ポワン」(Le Point)が伝えたように、ジャイアントパンダは単なる2色のぬいぐるみではなく、れっきとした大使である。温厚なジャイアントパンダはこれからも中国国民の善意を携え、世界の人々の心を打ち続けるだろう。
(新華社より)
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