上野動物園のパンダ「シンシン」が12日、赤ちゃんを出産した。この情報は日本のネットユーザーを喜ばせ、Yahoo!ニュースのコメントランキングで首位になった。
上野動物園はパンダの赤ちゃんの性別を発表していないが、小池百合子東京都知事は待ちきれず、ネット上で名前を募集した。日本のネットユーザーは積極的に、さまざまな名前を提案した。
今月は他にも、日本人の心を引きつけるパンダに関する情報があった。「結婚適齢期」を迎えたパンダの「海浜」「陽浜」「優浜」が5日、中国の成都市まで「配偶者探し」に戻った。和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は3頭の送別会を開いた。日本人は別れを惜しみ、悲しんだ。
中日の40年以上に渡る交流において、パンダは特殊な「使者」として、日本経済の発展と中日友好に多大な貢献を成し遂げた。ふわふわした「外交官」は、日本に大きな経済効果をもたらした。1972年の国交正常化で、パンダの「ランラン」と「カンカン」が日本に寄贈され、日本で「パンダブーム」を巻き起こした。日本を訪れ3ヶ月内で、パンダ関連グッズの売上が100億円に達した。動物園を訪れた観光客は、その目でパンダを見ようと数時間も列に並んだ。
パンダたちはさらに、日本の株価に影響を及ぼしている。今年2月にパンダ繁殖成功の情報が注目されると、動物園に近い外食チェーン企業の株価が10%弱も上昇した。
今回の「シンシン」の出産による経済効果にも期待できる。関西大学の宮本勝浩教授は、来場者や関連商品の売上の増加などにより、パンダの赤ちゃん誕生が東京に267億円の経済効果をもたらすと試算した。日本経済の回復が遅れるなか、パンダの誕生による経済効果に期待が高まっている。
日本政府にとって、パンダは金のなる木であり、中日友好にとっては平和の使者だ。
日本では3つの動物園が中国からパンダを招き、10頭以上の赤ちゃんが生まれいる。これにより、日本の観光客が殺到した。
関西学院大学の祖運輝教授は、長期的に見ると、パンダの見学は中国に善意を示す方法だと述べた。中国外交部の陸慷報道官は「パンダは終始、中国と他国を結ぶ友好の使者だ。パンダが中日の国民感情の促進に前向きな力を発揮することを願う」と述べた。
(チャイナネット)
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