新華網北京6月16日(記者/陳煒偉、安蓓、張紫贇)国家統計局は14日、5月の中国経済の主要データを発表し、投資などの個別指標は短期的に小幅に変動したが、「全体が安定し、安定から好転する」動きが依然として経済の基調になっている。
「安定」を基盤に、新製品、新業種、新消費、新サービスなどは公衆生活と密接に関係する経済変量で、経済構造の改善、動力アップの新意を体現し、中国経済の新しい活力を引き出している。
産業を見る:サービス業は経済をけん引する主な原動力
5月に、全国サービス業の労働生産性指数は前年同期比で8.1%増加し、伸び幅は8%以上の比較的高い水準を維持した。
「サービス業はイノベーションと発展においてポイントが際立ち、第3次産業を継続してリードし、国民経済の成長への貢献度が着実に向上し、国民経済の発展に向けた『安定器』及び『促進器』となっている。」と国家統計局サービス業統計司の許剣毅司長は語った。
ニーズを見る:消費駆動型経済発展モデルが形成される
今年1月から5月にかけて、全国のインターネット小売額は24,663億元に上り、前年同期比で32.5%増加し、1月から4月に比べて0.5ポイント増加した。
国務院発展研究センターの李偉主任は、消費構造のアップグレードと消費モデルの刷新に伴い、消費潜在力はさらに発揮され、消費は全体的に2ケタの伸びを維持する可能性が高いと述べた。
イノベーションを見る:新経済は中国に新しい原動力を注入する
統計によると、5月はハイテク産業の増加値は11.3%増加し、装備製造業の増加値は10.3%増加し、一定規模以上の工業と比べてハイテク産業の伸び率は4.8ポイント、装備製造業の伸び率は3.8ポイント増加した。
同時に、消費アップグレードの方向と合致する新興産業製品は急成長を維持している。観光、文化、スポーツ、健康、高齢者ケアなどの幸福産業が急速に成長し、共有経済が幅広く浸透し、越境Eコマース、オンライン医療、共有バイクなどの新しいサービスモデルが絶えず誕生している。
ブルームバーグ社のサイトはこのほど、『中国は共有経済の未来』と題した記事を掲載し、次のように指摘した。近い将来に、中国の巨大な製造業は独自の携帯電話APPを基盤に、共有経済を育成していくと見られる。中国は全世界にいかにして共有するかを教える立場になった。
投資を見る:製造業の伸び幅が上昇、実体経済の活力が増強
国家統計局投資司のチーフ統計士、王宝濱氏は次のように説明した。1月から5月にかけて、製造業投資は前年同期比で5.1%増加し、伸び幅は1月から4月と比べて0.2ポイント増加した。ハイテク製造業投資は前年同期比で22.5%増加した。同時に、インフラ投資は高水準を維持し、弱点分野の投資が急増した。
就業を見る:中国経済の成長に合わせた就業の弹性は絶えず強まる
国家統計局のデータによると、5月の全国都市調査の失業率と31の大都市の都市調査の失業率はいずれも5%以下だった。関係統計によると、1月から5月の都市の新規就業者数は599万人で、前年同期比で22万人増加した。
景気下押しの大きな重圧を受ける中で、就業が力強く増加したことは、かなりの程度において経済構造のモデル転換に起因している。起業とイノベーションが急速に成長し、大量の新しい職業、新しい業務、新しい職務を創設した。このほか、サービス業の発展に伴い、経済成長に合わせた就業の弾性が強まっている。
(新華社より)
関連記事: