新華網「向陽紅09」船6月14日(記者/劉詩平)有人潜水艇「蛟竜」は13日、西太平洋ヤップ海溝で中国大洋38次航海の最後の1回の潜航調査を行った。これは「蛟竜」が2013年以降に試験性応用航海を実施後、101回目の「最後の潜航」でもある。
大深度作業:11回の深水潜航は6,500メートルを超える
統計によると、「蛟竜」は試験性応用段階の潜航で、17回の作業の水深は6,000メートルを超え、このうち、11回は6,500メートルを超えた。大洋38次航海において、「蛟竜」は2,000メートルの海山区で5日間にわたり4回潜航し、6,000メートルの深渊区で5日間にわたり3回潜航した。
高精度定位置作業:「海の底から針をすくい取る」作業で、有能さを体現
マリアナ海溝作業区で、潜水艇に乗って視察した記者は「蛟竜」が1年前に6,300メートルの海底に残したガスタイト採水器(気密性保圧序列採水器)を探索して回収するのを目撃し、「海中から針をすくい出す」作業が現実になった。
正確な水中停止作業:379.7℃熱水吹出口の流体温度を測定
中国大洋38次航海第3航行段階の現場総指揮、国家深海基地管理センターの于洪軍主任は次のように説明した。試験性応用段階で「蛟竜」は南西インド洋と北西インド洋の熱水区の複雑な地形で計24回の効果的な潜航を完了し、 海底11メートルの高温熱水区の頂部で、直径5センチの吹出口内で379.7℃の熱水の保圧サンプル採取と連続温度の測定を行い、潜水艇の高精度の定位置水中静止能力が十分に検証された。
水中音通信:データ音声画像伝送の精度は90%を超える
「試験性応用段階で、『蛟竜』が配備する高速水中音通信システムの運用は安定し、潜水艇と母船『向陽紅09』船との間のデータ、音声、画像伝送の精度は90%を超える。現場の指揮部が潜水艇の水中作業の状態を即時に把握し、潜水艇の安全性を保障するために重要な作用を発揮している。」と鄔長斌氏は語る。
微地貌探査:海底熱水分散流をサイドスキャンした滝のような映像を収集
「蛟竜」が配備する海底探査用高解像度サイドスキャンソナーは、東太平洋結核探査区、采薇海山区、竜旂熱水区、卧蚕熱水区などの区域の海底微地形地貌データを収集した。測定線の長さは累計17.2キロメートルに達し、海底3D探査画像のカバー面積6.876平方キロメートルを測量し、サイドスキャン画像のカバー面積13.752平方キロメートルを測量した。皮殻形成の地域資源の詳細な探査と熱水区の煙の吹出口の研究のために、重要な依拠を提供している。
(新華社より)
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