新華社記者
新華網北京6月8日 ユーラシア大陸に位置するカザフスタンはシルクロード経済ベルトの重要な支点であるだけでなく、ユーラシア経済連合(EEU)の主要メンバーでもある。中国・カザフスタン両国は密接な相互依存の関係にあり、全面的戦略パートナーシップを構築して以来、各分野の実務的協力が実り多い成果を挙げ、「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構築の模範を確立してきた。
シルクロードは中国・カザフスタン及び沿線各国が共同で擁する歴史遺産だ。4年前、中国の習近平国家主席がシルクロード経済ベルトの共同構築という壮大な構想を世界に向けて宣言した。カザフスタンはそれに積極的に反応している。4年にわたり、シルクロード経済ベルトとカザフスタンの「光明の道」新経済政策が成功裏に繋がったことで、中国・カザフスタンの協力が「一带一路」構築のベンチマークとなった。
カザフスタンのRuslan Bultrikov国連常駐副代表は、カザフスタンは世界最大の内陸国として、インフラ整備、交通改善及び対外貿易発展に対し非常に興味を持っている。中国が提起した「一带一路」構想はカザフスタンの国家戦略と一致するとみなしている。
シルクロード経済ベルト構想がカザフスタンに根付くに従って、中国・カザフスタン両国の相互接続レベルが明らかに向上した。2014年5月、中国・カザフスタン物流基地が中国東部の沿海都市連雲港で運営をスタートさせ、カザフスタンは太平洋へ通じる貴重な港を得た。カザフスタンのユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENRC)の最高経営責任者(CEO)ソボトカ(Sobotka)氏は「我々には海がなくてもいい。中国こそがカザフスタンの海だからだ。」と感嘆していた。
それぞれの発展が「期せずして一致する」ことは、中国・カザフスタンの生産能力協力がそれぞれの比較優位性を発揮させるための互恵・ウィンウィンの行為となっている。
カザフスタンのナザルバエフ大統領は、中国・カザフスタンの生産能力協力の見通しが非常に明るいとみなしている。ナザルバエフ大統領は年頭一般教書演説の中で国の現代化を推進する5項目の優先的任務を提起し、カザフスタンと中国の生産能力協力プロジェクトを効果的に実施することの重要性について強調していた。
今年は中国・カザフスタンの国交樹立25周年にあたる。両国はこれを契機に手を携えて共に進み、「一带一路」の共同構築における積極的な協力をめぐって、協力の潜在力を掘り起こしていくだろう。
(新華社より)
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