【新華社プレトリア６月５日】南アフリカ訪問中の中国の王毅・国務委員兼外交部長は現地時間４日、首都プレトリアでブリックス（ＢＲＩＣＳ）５カ国外相公式会合に出席した。会合は南アのシスル外相が主宰し、中国のほか、ロシアのラブロフ外相、インドのスワラジ外相、ブラジルのガウヴォン外務次官が出席した。
王毅氏は次のように述べた。２００６年にＢＲＩＣＳは国連総会の期間中、最初の外相会合を開き、経済概念を具体的に行動に移した。この１２年間、ＢＲＩＣＳの協力体制はますます整えられ、基礎が固まり、分野が徐々に広がり、南南協力の新たな一章が開かれた。昨年、経済・貿易・財政・金融、政治・安全保障、人文（人と文化）交流の「３輪駆動」の枠組みを一段と確立し、ＢＲＩＣＳ協力の強大な生命力を示した。ＢＲＩＣＳの協力は国際的に前向きで安定した建設的力となっている。
王毅氏は次のように指摘した。現在、世界はこの１００年間なかった大きな事態に直面している。ＢＲＩＣＳはより幅広い戦略的視野、より強力な集団の協力、より堅固な責任感を示し、第２の「黄金の１０年」を築くことを契機とし、５カ国人民により多くの幸福をもたらし、世界の平和と発展により大きく貢献しなければならない。
王毅氏は次のように強調した。ＢＲＩＣＳは世界経済成長の力強いエンジン、永続的原動力になり、手を携えて開放型世界経済を構築し、保護貿易主義と一国主義に反対し、共通の利益と発展の余地を維持しなければならない。ＢＲＩＣＳは世界の平和・安定維持の中堅、強力な拠り所にならなければならない。現在の情勢の下、特に多国間主義を共同で堅持し、「国連憲章」の趣旨と原則を守り、国際公平・正義を守らなければならない。ＢＲＩＣＳは各大陸の文明を結びつけ、共に進歩する紐帯となり、人民を中心とし、人文交流と相互作用を大いに促し、５カ国人民の距離を縮めなければならない。ＢＲＩＣＳは新興市場と発展途上国の南南協力の重要なプラットホームとなり、「ＢＲＩＣＳ＋」を支えとし、他の新興市場、発展途上国との交流・協力を積極的に進め、ＢＲＩＣＳの「友人の輪」を絶えず拡大し、ＢＲＩＣＳの影響力と感化力を増強しなければならない。
各国代表はＢＲＩＣＳのこの１０年間の協力で得た大きな進歩を前向きに評価し、中国が昨年、議長国としてＢＲＩＣＳの協力推進に重要な貢献をしたと高く称賛するとともに、次のように表明した。現在、国際情勢に複雑な変化が起きている背景の下、ＢＲＩＣＳは協調と協力を一段と強め、戦略的パートナーシップを深め、多国間主義を共に堅持し、一国主義と保護主義に反対し、国際関係の基本準則を守らなければならない。会合に出席した代表は次のように表明した。来月ヨハネスブルクで開かれる第１０回ＢＲＩＣＳ首脳会合に向けた南アの準備作業を全力で支持し、積極的に協力し、会合の成功を確実にし、前向きで力強いシグナルを対外的に発信し、世界に安定性を注入する。
今回の会合は首脳会合に向けた準備が主要な任務で、会合後「プレスコミュニケ」を発表した。
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