24日、重慶市の五里坡国家級自然保護区にある野生稲の水田。
【新華社巫山6月1日】中国重慶市巫山県と湖北省の境にある巫山の北東部に位置する五里坡国家級自然保護区には、総面積352平方キロメートルの「無人区」がある。エメラルドグリーンの宝石がはめ込まれたように三峡ダム区域に位置する「無人区」は、生物の多様性を維持しながら土壌侵食を防止する重要な役割を果たしている。かつてこの地には国有林場と人口2000人余りの廟堂郷があったが、長江生態系保護意識の高まりとともに国有林場は閉鎖。従業員は伐採や耕作をやめて森林の管理・保護の仕事に就き、廟堂郷も生態系保護のために移転し、やがて無人の辺境地となった。(新華社記者/王全超)