新華網ニューヨーク6月1日(記者/楊士龍 李桃)米国の元国務次官でキッシンジャー・アソシエーツの副会長を務めるロバート・ホーマッツ氏は先日、新華社記者の特別取材に応じた際、中国の「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想とBRICS諸国の協力メカニズムはいずれも、グローバルな経済協力の促進に重要な役割を果たすだろうとの見方を示した。
ホーマッツ氏は次のような見方を示した。「一帯一路」構想の幅広い前途は「人々の注目を集めている。」「(地域間の)繋がりに重要な歴史的意義を持ち、またどうしてもやらねばならないことだと言える。『一帯一路』構想はインフラの方式で国と国とを繋げ、同時に一種の協力の方式で多くの国々を共に歩ませている」。
ホーマッツ氏は米国が5月中旬に北京で開催された「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに代表団を派遣して出席させたことに、喜びを感じている。ホーマッツ氏は「米国企業はこの大規模なインフラ計画の中からボーナスを共有したいと望んでいる。」と述べ、「米国のある優れたインフラ企業は、中国が提唱した計画の中から利益を得られるよう望んでおり、また米国などの国の企業による加入も『一帯一路』沿線地域に利益を得させるでしょう」と語った。
9月にアモイで開催予定の第9回BRICS首脳会議について話が及ぶと、ホーマッツ氏は次のようにみなしていた。BRICS諸国はBRICS銀行の創設といった「実質的な多くの仕事をやり遂げた。」 5つの新興国は世界でますます重要な役割を発揮しつつあり、「それらが会談や協力を行うのは、日増しに強大になる新型経済体及びそれとの協力に対し必ず真剣に対処せねばならないことを西側に明らかにしている」。
ホーマッツ氏は更に次のような見方を示した。BRICS諸国はこの多国間の国際組織に向けてより多くの実質的な内容を注ぎ込む必要があり、BRICS諸国は環境問題において比較的容易に共通認識に達することができるかもしれない。しかし、西側の民族主義や貿易保護主義の台頭に伴い、BRICS諸国はまた共に努力すべきで、国際経済秩序の公開、公正及び規則正しい展開を擁護せねばならない。
ホーマッツ氏は、「一部の多国間組織はいつも自身の発展に関心を寄せる反面、より多くの人々に利益を受けさせることに対して、軽視しがちです。新興国は包括的な発展の実現に取り組んでいくべきです。」と語っている。
(新華社より)
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