イスラエルのテルアビブ大学付属メイヨー・クリニックで行われた実験で、チューインガムが好きな青少年87%が、チューインガムを噛むのをやめてから、頭痛が改善したという。生命時報が報じた。
頭痛に悩まされている子供も多く、青春期の若者になるとその数はさらに増え、頭が痛くなる頻度も高まる。特に女の子の割合が高い。頭痛の主な原因は、ストレス、疲労、睡眠不足、暑さ、ゲーム、騒音、太陽の光、喫煙、不規則な食事、月経などさまざまだ。 これまで、医学界には、チューインガムと頭痛の関係に関する研究はなかった。
イスラエルの研究では、慢性の偏頭痛や緊張型頭痛に悩み、毎日チューインガムを噛む習慣がある6-19歳のボランティアを対象に実験が行われた。研究者は被験者に、チューインガムを噛むのを1ヶ月控えるように指示した。すると、26人の頭痛が明らかに軽くなり、19人は完全に頭痛が消えた。また、7人が頭痛になる頻度が低くなり、強さも軽減した。その後、研究者が頭痛の症状が改善したボランティア20人に、再び2週間チューインガムを噛んでもらうと、頭痛も再発したという。
チューインガムを噛むと、顎(がく)関節(下あごと頭の骨を連結する関節)を頻繁に使うことになり、顎関節に大きな負担がかかる。そして、この関節を使いすぎると頭痛のリスクが高まる。
この研究により、医師たちは、さまざまな検査をしたり、薬物治療をしたりすることなく、偏頭痛や緊張型頭痛に悩まされている数多くの人を治療することが可能になったといえる。
(人民網日本語版)
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