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経済グローバル化、「中国のアイデア」に期待
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-01-16 16:27:32 | チャイナネット | 編集: 郭丹

依然として険しい世界経済の回復

   今、スイスの小都市ダボスに世界中から注目が集まっている。「敏感で責任あるリーダーシップ」をテーマとする世界経済フォーラム2017年年次会合に中国の習近平国家主席が初めて参加する。グローバルガバナンスシステムが多くの試練に直面するなか、中国がどのような役割を担い、何を行うのかをめぐり、世界が「中国の声」と「中国の知恵」に期待している。

   中国共産党第18回全国代表大会の開催後、中国に経済成長のイノベーションや全面的な改革深化などの新しい変化が起こったことで、習近平国家主席のダボス初登場に世界が大きな期待を抱いている。

  「中国の国家主席がダボスを訪れることには非常に大きな意義がある」。スイスのジュネーブに本部を置く、貿易と持続可能な開発のための国際センター(ICTSD)のメリンダ所長は、世界の政治 経済が不安定で、保守主義が一部の国や地域で台頭するなか、習近平国家主席のダボス訪問は、中国が世界第2の経済大国として安定性、持続性を有し、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダや、気候変動に関するパリ協定などを遵守する意思を国際社会に示すことになると指摘した。

  「中国は最新の‘第13次5カ年計画’を通じ、包括と責任ある成長に向かうと同時に、中国経済もさらに持続可能なものに変わっている」。世界が注目している2017年から一定期間の中国経済の見通しについてメリンダ所長は、「非常にポジティブ」という自身の考えを明らかにした。

   中国経済の将来に対するこうした評価は、中国が持続可能で包括的な成長などのテーマを継続的に強調してきたことがベースとなっている。「中国は2016年のG20サミットで、多くの重要なテーマに対して指導力を発揮した」と世界経済フォーラムのリチャード サマンズ専務理事は話している。

  『ロイター』は、国際社会のグローバル化をめぐる懸念に対し、中国政府が「どのように経済グローバル化に包括性を持たせるか」について考えを示すだろうと伝えた。

  『AP通信』は、トランプ次期米大統領が米国の製造業発展を促進するために、米国市場への参入を規制する見通しで、保護貿易主義の問題が目立つようになったと指摘。習近平国家主席のスイス訪問は、「中国が自国の安定維持やグローバル化の提唱、保護貿易主義への反対をめぐり、力を発揮することを国外にみせるだろう」としている。

  「私は、中国のグローバル政策を高く評価している。中国はグローバル経済の安定に大きな機能を発揮しているだけでなく、発展途上国にも支援の手を差し伸べている」。世界的な大手シンクタンク、ドイツ発展研究院のシニア フェローを務めるウルリッヒ ボルツ氏は、中国の経済政策が長期的な持続可能性を目標にしていると指摘。中国政府が環境適合型、資源節約型の生産方式へのモデル転換に注力しており、同時に社会の不平等の解消にも努めていると分析した。

   米イェール大学のスティーブン ローチ教授は、『プロジェクト シンジケート』のウェブサイトで「中国無き世界経済は暗黒になる」という文章を発表。「私は世界経済の見通しをほとんど楽観していないが、世界が直面する問題は、中国経済崩壊論よりも深刻だろう。危機後の世界経済を中国経済がけん引しなければ、非常に大きな苦境に陥っていたと思う」との考えを示した。

   メリンダ所長が話したように「習近平国家主席がダボスで開かれる会合に出席すれば、現在の世界経済の秩序や貿易 投資の枠組み、気候変動対策などにより大きな指導力を発揮し、チャンスと支援を提供する」だろう。

  『ニューヨーク タイムズ』は、カリフォルニア大学サンディエゴ校の専門家、ビクター シー氏の考え方をまとめ、実際に世界的な議論が必要な問題において、中国の影響力は「中期的にピークに達する可能性がある」と伝えている。

   包括、ウインウイン、互恵、開放など、中国が世界経済ガバナンスに向けて打ち出した「処方箋」は次第に認められつつある。

 

(チャイナネット)

 

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新華網日本語

経済グローバル化、「中国のアイデア」に期待

新華網日本語 2017-01-16 16:27:32

依然として険しい世界経済の回復

   今、スイスの小都市ダボスに世界中から注目が集まっている。「敏感で責任あるリーダーシップ」をテーマとする世界経済フォーラム2017年年次会合に中国の習近平国家主席が初めて参加する。グローバルガバナンスシステムが多くの試練に直面するなか、中国がどのような役割を担い、何を行うのかをめぐり、世界が「中国の声」と「中国の知恵」に期待している。

   中国共産党第18回全国代表大会の開催後、中国に経済成長のイノベーションや全面的な改革深化などの新しい変化が起こったことで、習近平国家主席のダボス初登場に世界が大きな期待を抱いている。

  「中国の国家主席がダボスを訪れることには非常に大きな意義がある」。スイスのジュネーブに本部を置く、貿易と持続可能な開発のための国際センター(ICTSD)のメリンダ所長は、世界の政治 経済が不安定で、保守主義が一部の国や地域で台頭するなか、習近平国家主席のダボス訪問は、中国が世界第2の経済大国として安定性、持続性を有し、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダや、気候変動に関するパリ協定などを遵守する意思を国際社会に示すことになると指摘した。

  「中国は最新の‘第13次5カ年計画’を通じ、包括と責任ある成長に向かうと同時に、中国経済もさらに持続可能なものに変わっている」。世界が注目している2017年から一定期間の中国経済の見通しについてメリンダ所長は、「非常にポジティブ」という自身の考えを明らかにした。

   中国経済の将来に対するこうした評価は、中国が持続可能で包括的な成長などのテーマを継続的に強調してきたことがベースとなっている。「中国は2016年のG20サミットで、多くの重要なテーマに対して指導力を発揮した」と世界経済フォーラムのリチャード サマンズ専務理事は話している。

  『ロイター』は、国際社会のグローバル化をめぐる懸念に対し、中国政府が「どのように経済グローバル化に包括性を持たせるか」について考えを示すだろうと伝えた。

  『AP通信』は、トランプ次期米大統領が米国の製造業発展を促進するために、米国市場への参入を規制する見通しで、保護貿易主義の問題が目立つようになったと指摘。習近平国家主席のスイス訪問は、「中国が自国の安定維持やグローバル化の提唱、保護貿易主義への反対をめぐり、力を発揮することを国外にみせるだろう」としている。

  「私は、中国のグローバル政策を高く評価している。中国はグローバル経済の安定に大きな機能を発揮しているだけでなく、発展途上国にも支援の手を差し伸べている」。世界的な大手シンクタンク、ドイツ発展研究院のシニア フェローを務めるウルリッヒ ボルツ氏は、中国の経済政策が長期的な持続可能性を目標にしていると指摘。中国政府が環境適合型、資源節約型の生産方式へのモデル転換に注力しており、同時に社会の不平等の解消にも努めていると分析した。

   米イェール大学のスティーブン ローチ教授は、『プロジェクト シンジケート』のウェブサイトで「中国無き世界経済は暗黒になる」という文章を発表。「私は世界経済の見通しをほとんど楽観していないが、世界が直面する問題は、中国経済崩壊論よりも深刻だろう。危機後の世界経済を中国経済がけん引しなければ、非常に大きな苦境に陥っていたと思う」との考えを示した。

   メリンダ所長が話したように「習近平国家主席がダボスで開かれる会合に出席すれば、現在の世界経済の秩序や貿易 投資の枠組み、気候変動対策などにより大きな指導力を発揮し、チャンスと支援を提供する」だろう。

  『ニューヨーク タイムズ』は、カリフォルニア大学サンディエゴ校の専門家、ビクター シー氏の考え方をまとめ、実際に世界的な議論が必要な問題において、中国の影響力は「中期的にピークに達する可能性がある」と伝えている。

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(チャイナネット)

 

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