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中国2016年の貿易額0.9%減 今後も回復基調続く見通し
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-01-16 15:18:53 | チャイナネット | 編集: 郭丹

   中国税関総署が13日発表した2016年の貿易統計によると、輸出と輸入を合わせた貿易額は前年比0.9%減の24兆3300億元だった。輸出額は前年比2%減の13兆8400億元、輸入額は0.6%増の10兆4900億元。貿易収支は3.35兆元の黒字で、黒字幅は9.1%の縮小となった。

   輸出入総額は2年続けて前年水準を下回ったものの、減少率は2015年の7%に比べ大幅に縮小した。通年では上半期に比べ下半期が高くなる「前低後高」の勾配型となり、四半期ごとに上向きがみられた。輸入も前年比0.6%増と、13.2%減だった2015年からプラスに転じた。

   業界関係者らは今年の見通しについて、貿易情勢は複雑で混沌としており、下押し圧力が強まっているとしながらも、「成長につながる原動力が蓄積されてきており、今後も安定して回復基調が続くだろう」と予想。第4四半期(10-12月)の対外貿易輸出先導指数が3カ月連続で前の月を上回ったことから、今年第1四半期(1-3月)も輸出にかかる圧力の緩和が期待できるとの見方を示した。

   政策面でも貿易の安定的な拡大促進に向けられるほか、構造調整にも力が入れられる見通しで、供給側の構造改革の強化により、貿易の持続的な拡大に向けた新たな原動力の増強が図られる見通しだ。

   税関総署の黄頌平報道官は同日の記者会見で、2016年の世界経済も世界金融危機後の調整局面にあったと指摘。景気回復の足取りは鈍く、国際市場での需要も乏しい上、中国の対外貿易は不確定要素が大幅に増え、下押し圧力も強まるなど、総じて貿易情勢は複雑かつ厳しいものだったと述べた。

   一方、国による貿易の安定拡大に向けた施策が徐々に奏功したことを強調。2016年第1四半期の輸出入総額は大幅な前年割れとなったが、第2四半期からやや落ち着きだし、第3以降はプラスに転じるなど、四半期ごとに上向きがみられ、通年では「前低後高」の勾配型となったと評価した。

   こうした伸び率の回復のほかに、取引形態や市場の分布、取引主体などにも最適化や改善がみられたことを挙げた。取引形態別では、「一般貿易」が前年比0.9%増の13兆3900億元と、輸出入総額全体に占める割合が若干上昇。パキスタンやロシアといった、中国が国策として進める新シルクロード経済圏構想「一帯一路」沿線国への輸出が増加。民営企業の輸出も引き続き首位の座を維持したことを挙げた。

 

(チャイナネット)

 

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新華網日本語

中国2016年の貿易額0.9%減 今後も回復基調続く見通し

新華網日本語 2017-01-16 15:18:53

   中国税関総署が13日発表した2016年の貿易統計によると、輸出と輸入を合わせた貿易額は前年比0.9%減の24兆3300億元だった。輸出額は前年比2%減の13兆8400億元、輸入額は0.6%増の10兆4900億元。貿易収支は3.35兆元の黒字で、黒字幅は9.1%の縮小となった。

   輸出入総額は2年続けて前年水準を下回ったものの、減少率は2015年の7%に比べ大幅に縮小した。通年では上半期に比べ下半期が高くなる「前低後高」の勾配型となり、四半期ごとに上向きがみられた。輸入も前年比0.6%増と、13.2%減だった2015年からプラスに転じた。

   業界関係者らは今年の見通しについて、貿易情勢は複雑で混沌としており、下押し圧力が強まっているとしながらも、「成長につながる原動力が蓄積されてきており、今後も安定して回復基調が続くだろう」と予想。第4四半期(10-12月)の対外貿易輸出先導指数が3カ月連続で前の月を上回ったことから、今年第1四半期(1-3月)も輸出にかかる圧力の緩和が期待できるとの見方を示した。

   政策面でも貿易の安定的な拡大促進に向けられるほか、構造調整にも力が入れられる見通しで、供給側の構造改革の強化により、貿易の持続的な拡大に向けた新たな原動力の増強が図られる見通しだ。

   税関総署の黄頌平報道官は同日の記者会見で、2016年の世界経済も世界金融危機後の調整局面にあったと指摘。景気回復の足取りは鈍く、国際市場での需要も乏しい上、中国の対外貿易は不確定要素が大幅に増え、下押し圧力も強まるなど、総じて貿易情勢は複雑かつ厳しいものだったと述べた。

   一方、国による貿易の安定拡大に向けた施策が徐々に奏功したことを強調。2016年第1四半期の輸出入総額は大幅な前年割れとなったが、第2四半期からやや落ち着きだし、第3以降はプラスに転じるなど、四半期ごとに上向きがみられ、通年では「前低後高」の勾配型となったと評価した。

   こうした伸び率の回復のほかに、取引形態や市場の分布、取引主体などにも最適化や改善がみられたことを挙げた。取引形態別では、「一般貿易」が前年比0.9%増の13兆3900億元と、輸出入総額全体に占める割合が若干上昇。パキスタンやロシアといった、中国が国策として進める新シルクロード経済圏構想「一帯一路」沿線国への輸出が増加。民営企業の輸出も引き続き首位の座を維持したことを挙げた。

 

(チャイナネット)

 

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