世界的に著名なシンクタンク、英国王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)のロビン・ニブレット所長は先日新華社記者のインタビューに応じた際、現在欧州と米国にグローバル化の推進を停止しようとする意識や勢いが現れているが、世界経済の成長には衰退状況が現れておらず、インフラ整備への投資は世界経済の成長の重要な原動力になるだろうとの見方を示した。
ニブレット所長は、米国と英国の世界経済におけるリーダー的地位はすでに低下しているとみなしている。ニブレット所長は、「経済グローバル化のプロセスの中で、ほとんどの欧州地域は教育などの『競争力を維持していくための重要な要素』で投資が不足していることから、発展においてより内向的な方向へ向かい、自身の競争力をより着実に構築することでグローバル化の中でのリーダー的地位を取り戻そうとしている。」と語った。
ニブレット所長は、欧米がグローバル化のプロセスに参与すると同時に、自身の主要分野の市場に保護的政策を行い、グローバル化に対し「より選択性を備え、より実務的な態度」を講ずるものと予測している。
ニブレット所長は、今後の世界経済は各国それぞれの経済成長駆動力に一層頼る可能性があり、またインフラ投資に一層頼ることになるだろうとみなしている。
ニブレット所長は「事実上、インフラ投資は現在すでに成長の重要な推進力なのです」と語り、また英国から米国まで、イタリアからドイツまで、更には中国が提唱した「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想まで、インフラ整備に対するニーズは世界的なものだと考えている。
ニブレット所長は「私は、現在のグローバル化の枠組みにおいて、英米が貿易のグローバル化の推進を停止することで世界経済が衰退することはないと思っています」と述べ、「グローバル化の次の段階は『非関税障壁の規制と融合』であるべきだが、経済面から見ると、これはまさに最も難しいことだろう。」と語っている。
(新華社より)
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