中国の習近平国家主席のスイス訪問に際し、中国と親しい付き合いのあるスイス企業家と一般人から中国に対する印象について取材した。
中国で長くビジネスに携わるスイスの企業家は皆、「スイスは西側諸国では最も早く中国と外交関係を結んだ」としており、「中国とスイスの友好関係には揺るぎない基盤がある」との認識で一致している。時代の発展に伴い、両国関係は深化し、経済貿易関係も大きく発展した。スイス企業ではシンドラーグループが初めて中国に進出したが、今では中国で事業展開や投資を行っていないスイスの大手 中堅企業を探すのは非常に難しくなっている。多くのスイス人企業家は、「中国とスイスの経済貿易関係は普通の貿易パートナーとしての関係を越えている」とし、中国市場はスイスの企業家にとって「逆らえない」魅力があると指摘した。
多くの企業家は、「スイスは中国と自由貿易協定を締結している欧州では数少ない国の1つ」で、そのことからも「スイスが中国との経済貿易関係を如何に重視しているかがわかる」と指摘する。2国間貿易の関係は近年急速に発展し、両国の経済貿易協力では豊かな成果が上がっているという。
習近平主席の今回のスイス訪問について多くの企業家は「中国はスイスを欧州での重要なパートナーと見なしている」ことがわかるとし、「両国の今後の関係拡大についてポジティブな意義がある」としている。
スイス中国商会のFelix Sutter会長は、「両国の相互信頼が深まり、協力意欲も高まっているため、中国とスイスの協力関係はこれまでになく良い時期だ」と語る。中国とスイスの経済貿易関係のチャンスはイノベーション、研究開発、職業訓練分野での協力深化にある。このほか、中国企業のM&Aプロジェクトは双方の企業文化の理解促進にプラスとなる。CEIBS(中欧国際商工学院)やその他の高等教育での協力プロジェクトは今後の企業協力と投資に向けた良好な基盤固めとなっている。Felix Sutter会長は、習近平主席の今回のスイス訪問について、中国とスイスの経済貿易 金融協力に多くのメリットをもたらすことを期待する。中国とスイスの自由貿易協定は一段の拡大余地があるほか、中国スイスの金融協力については、フィンテック(金融IT)分野に潜在力があるとしている。
チューリッヒ大学東方学院中文図書館のMarc Winter准教授は、習近平主席のスイス訪問について、「両国の人文 教育分野での協力と交流の深化につながる」と指摘する。また、「数日前に設立された中国図書センターはスイスの中国学研究に発展を促し、スイスの中国語学習者に権威ある教材を提供してくれるだろう」と語った。
(チャイナネット)
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