冬の暖房シーズンが到来し、一部地域が再び煙霧に悩まされている。空気清浄機も人気商品となり、飛ぶように売れている。しかし、その空気清浄の機能を過信することはできない。「経済参考報」が伝えた。
今年3月1日に「新国標」と呼ばれる、「空気清浄機」国家標準(GB/T18801-2015)が発効した。中国の空気清浄機への評価体制が、新たな段階に突入した。しかし発効から8ヶ月後も、空気清浄機市場は依然として真の「清浄」にはほど遠い。
北京市消費者協会が10月20日に発表した、ネット通販空気清浄機比較試験結果によると、50ブランドのサンプルのうち11件が安全指標の基準を満たしておらず、21件が「新国標」の性能指標の基準を満たしていなかった。問題が存在する製品は26点で、全体の54%を占めた。その中にはシャープなどの有名ブランドも含まれた。
国家質量監督検験検疫総局は同日、2016年に初めて製品品質国家監督サンプリング調査の対象に盛り込まれた、空気清浄機の製品を発表した。56社が生産する61ロットのうち、14社の15ロットが不合格となり、不合格率が2割以上に達した。
上海市環境保護製品品質監督検験総ステーション実験室主任の沈浩氏は「市場で流通している家庭用空気清浄機の品質はピンからキリまであり、一部は国家標準に基づきCADRを表記せず、『除去率』という表現を用いている。しかし『除去率』は実験の場や時間などから影響を受けるため、製品の実際の清浄能力を反映しにくい。メーカーが作り出した宣伝文句に過ぎず、空気清浄の能力はCADRをチェックする必要がある」と指摘した。
(チャイナネット)
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