東方航空雲南公司は11月29日、上海浦東発台北行きMU5005便で乗務していた劉暁旗チーフパーサーが、飛行中、乗務員たちを指揮して、急性胃腸炎を起こして卒倒した乗客を見事救助したことを明らかにした。この乗客は、乗務員と搭乗していた内科医の機敏かつ適切な処置によって意識を取り戻し、安全な状態で同機から降り、その後治療を受けたという。中国新聞網が報じた。
今月23日、上海浦東発台北行きMU5005便が離陸した後、キャビン67列F席に座っていた男性客が客室乗務員(CA)を呼ぶコールボタンを押し、隣に座っていた女性客が搭乗後、気分が悪くなったことをCAに告げた。CAが詳しく尋ねたところ、この女性客は、「胃腸が炎症を起こしているらしく、非常に気分が悪い」と訴えた。
劉チーフパーサーは、すぐにこの女性客を抱えて乗務員サービススぺースに運んだ。だが、彼女の病状は突然悪化し、そのサービススペースで卒倒し、意識を失った。劉チーフパーサーはすぐに一人のCAと協力して、AEDを使って女性客に心肺蘇生を行った。また、他のCAは傍で心肺蘇生をサポートし、救急救命のプロセスを記録し、機内でドクターコールを呼びかけた。乗務員サービススペースは一瞬にして緊急救命室に変わった。
幸運なことに、機内には一人の内科医がいた。この医師は、女性客に本格的な救急救命措置を施した。医師とCAチームによる見事な連携プレーによって、女性客はだんだんと意識を取り戻し、蒼白だった顔も赤みを帯びはじめ、危険な状態から脱出したという。
(人民網日本語版)
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