「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」や「君の名は。」が中国で間もなく封切られる。同2作品を含めると、今年、中国で公開となった日本のアニメーション映画は、過去最高の9作品となる。この数はすでにハリウッドのアニメーション映画を超えた。では、日本のアニメーション映画はなぜこれほど中国で人気になっているのだろう?業界関係者は、強固なベースと、数十年かけて構築してきたブランド力を武器に、日本のアニメーション映画は海外でも大ヒットしているだけでなく、ハリウッド大作にも影響を与えていると分析している。斉鲁晩報が報じた。
数十年かけてブランド力構築
今年、中国大陸部では、映画の興行収入の増加ペースが鈍化したものの、公開された日本のアニメーション映画の数は過去最高となった。ドラえもん、聖闘士星矢、ONE PIECE、ちびまる子ちゃんなどのキャラクターは、中国の日本の漫画ファンによく知られ、次々と中国の映画館で公開している。
既に上映終了、または現在上映中の日本のアニメーション映画7作品のうち、「NARUTO -ナルト-」、「ドラえもん」、「ONE PIECE FILM GOLD」の興行収入は1億元(約16億円)を超えた。一部のハリウッド大作に比べると、見劣りする数字ではあるものの、日本のアニメーション映画は製作費が安いことを考えると、良い成績を収めたといえる。公開数が過去最高となったほか、中国で初公開となった「ドラゴンボール」や「NARUTO -ナルト-」、「ONE
PIECE」などの人気アニメは、中国の日本アニメのファンたちをも興奮させた。
日本アニメーション映画が注目されていることは、数十年かけてブランド力が構築されてきたことと大きな関係がある。その典型的な例が、今月25日に中国で封切られた劇場版「名探偵コナン」シリーズの20作目「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」。劇場版「名探偵コナン」の20周年記念作品でもあり、シリーズ最高となる興行収入67億円の大ヒットを記録した。同シリーズは1997年から、毎年4月に公開されている。15年6月の時点で、同シリーズの興行収入は累計600億円を超え、動員数も累計4000万人を超えた。