ラジオ放送・中国之声のニュース番組「央広新聞」によると、ダブル11(11月11日のネット通販イベント)が終わってからそれほど時間が経っておらず、注文した品物がまだ届いていないかもしれない時期に、今度は海の向こうから「ブラックフライデー」がやってきた。財布の準備は万端だろうか。ここ数年、海外通販が大きく発展し、米国発のクリスマス商戦ブラックフライデーも中国人のショッピングイベントになった。アマゾン、天猫国際(Tmallグローバル)、洋碼頭などの越境ECプラットフォームが打ち出すブラックマンデーの大型キャンペーンが、中国人消費者の海外通販に対するハードルをどんどん低くしている。
ブラックフライデーは米国で始まった。毎年11月の第4週の木曜日は感謝祭で、その翌日の金曜日がクリスマス商戦の初日だ。
この金曜日、米国のショッピングスポットでは大々的な割引や販売促進キャンペーンが繰り広げられる。米国のビジネスでは一般的に赤ペンで赤字を記録し、黒ペンで黒字を記録する。感謝祭翌日の金曜日、人々は熱に浮かされたように買い物をして、ショッピングスポットはどこも大きな利益を上げるため、店側でこの日を「ブラック」フライデーと呼ぶようになった。
ここ数年、海外通販が大きく発展し、ブラックフライデーが海を越えてやってきて、中国人のショッピングイベントになった。越境EC業界にとって、ブラックフライデーは海外通販市場を育てるまたとないチャンスであり、越境EC市場を活性化する「カンフル剤」でもある。ここ数日、アマゾン、天猫国際、洋碼頭、網易考拉などの越境ECプラットフォームは、「何でもショッピング」や「免税・送料無料」などの販促キャンペーンを通じて、中国人消費者の海外通販に対するハードルを大幅に引き下げている。
世界的なプラットフォーム展開という強みをもつアマゾンは、「直送モデルにより中国人消費者は海外市場と『同品質同価格』の商品を手に入れられるようになる。アマゾン海外購の商品は今年はブラックフライデーに間に合い、アマゾン英国との連携が実現し、品揃えがかなり豊富になった」と話す。
天猫国際は11月21日に準備をスタートし、25日からブラックフライデーの販売を開始した。米国のブラックフライデーで主力軍となる百貨店メイシーズは天猫のダブル11イベントに参加した後、天猫国際のブラックフライデーキャンペーンにも加わっている。
洋碼頭のブラックフライデーでは海外のバイヤーが主役だ。11月18日に前倒しでキャンペーンをスタートしており、今月29日まで続く予定という。
網易考拉は11月25日から27日まで、3日間のキャンペーンを展開し、80カ国以上の5千を超えるブランドの商品をネットで販売する。キャッシュバックやプレゼントなども大々的に展開し、利用者に還元するとしている。
中国の消費者はブラックフライデー「参戦」で時差によるメリットを享受できる。中国と英国との時差は8時間、米国とは13時間。そこで中国人消費者は早起きしてがんばらなくてもブラックフライデーの買い物競争で易々と商品を手に入れることができるのだ。
(人民網日本語版)
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