:
中国人の海外旅行客、爆買いの対象に変化も
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-08-04 11:01:36 | チャイナネット | 編集: 王珊寧

  中国最大のオンライン旅行会社シートリップによると、中国の1~3線都市の中産階級の可処分所得が増加したことに加え、中国人向けのビザ発給の緩和やフライト数の増加によって、中国人の海外旅行者の数が増え続けているという。しかしお金の使い道が、従来の爆買いと呼ばれる物品購入から、ホテルやレストラン、サービス体験などに変化。2016年の中国人旅行客のキーワードは、ホスピタリティ、コストパフォーマンス、安全(セキュリティ)とされ、これらを提供することのできる観光地が中国人の間で人気になっているという。

  

  【人気ナンバーワンはタイ】

  夏休みの半ば、現在の予約状況から見た行き先の人気ベスト10は、タイ、韓国、日本、シンガポール、香港、アメリカ、台湾、マレーシア、インドネシア、ベトナムの順。

  

  【人民元安が海外ショッピングに影響】

  中国最大の旅行ブッキングサイトの1つ Qunar(去哪)によると「人民元の値下がりによって海外旅行のコストが上昇しているが、頭を働かせればいい行き先もある。たとえばEU離脱の影響を受けているイギリス。ポンドが15%以上値下がりしているので、買い物旅行にはプラス」だという。

  爆買いの聖地・日本や韓国に行くのはどうだろう。 Qunarは「東南アジアはビザの取得が年々便利になっている。距離も近く、カルチャーやグルメも楽しめる。料金もそれほどかからない。中国人のお気に入りの夏休み旅行コースだ」という。また日本での買い物について「バッグの値段で見ると、これまで2000元で買えたものが、元安によって2200元が必要になる。しかしそれでも中国国内で3000元で買うより安いことが日本人気の続いている原因だ」と指摘する。さらに「イギリスに行くには1人当たり1万元以上はかかる。これは日本の約2倍である。元安によって日本での買い物のコストが上がったといっても、大して大きな問題ではない」という。

  

  【航空機チケット代は値下がり】

  夏休みは1年の中の旅行シーズンだが、今年の航空機のチケット代は去年より値下がりしている。2015年7~8月の海外旅行の平均チケット代は1635.7元だったが、今年は同1531.2元と、6.39%値下がりしている。1枚当たり104.5元安い計算である。

  このほかの最近の傾向として、大手航空会社や現地の旅行会社のサービス内容が充実してきたことから、夏休みに1人で海外旅行に行く学生が増えてきている。その割合は学生の旅行者全体の19.24%を占め、2015年に比べて4.77%高まっている。このことは「95年後」が海外旅行に行く時代になったことを物語っている。

  また大学生が1人で飛行機に乗って旅行する割合が、全学生旅行者の中で最も大きな部分となり、全体の19.24%(前年比4.02%上昇)を占めている。このほか1人で海外旅行に出かける中学生、小学生の割合がそれぞれ4.33%、2.59%を占め、最年少の子ども10歳であった。

  

  (チャイナネット)

  

関連記事:

財経観察:中国経済の巨艦における内外の「バランス術」

新華網日本語

中国人の海外旅行客、爆買いの対象に変化も

新華網日本語 2016-08-04 11:01:36

  中国最大のオンライン旅行会社シートリップによると、中国の1~3線都市の中産階級の可処分所得が増加したことに加え、中国人向けのビザ発給の緩和やフライト数の増加によって、中国人の海外旅行者の数が増え続けているという。しかしお金の使い道が、従来の爆買いと呼ばれる物品購入から、ホテルやレストラン、サービス体験などに変化。2016年の中国人旅行客のキーワードは、ホスピタリティ、コストパフォーマンス、安全(セキュリティ)とされ、これらを提供することのできる観光地が中国人の間で人気になっているという。

  

  【人気ナンバーワンはタイ】

  夏休みの半ば、現在の予約状況から見た行き先の人気ベスト10は、タイ、韓国、日本、シンガポール、香港、アメリカ、台湾、マレーシア、インドネシア、ベトナムの順。

  

  【人民元安が海外ショッピングに影響】

  中国最大の旅行ブッキングサイトの1つ Qunar(去哪)によると「人民元の値下がりによって海外旅行のコストが上昇しているが、頭を働かせればいい行き先もある。たとえばEU離脱の影響を受けているイギリス。ポンドが15%以上値下がりしているので、買い物旅行にはプラス」だという。

  爆買いの聖地・日本や韓国に行くのはどうだろう。 Qunarは「東南アジアはビザの取得が年々便利になっている。距離も近く、カルチャーやグルメも楽しめる。料金もそれほどかからない。中国人のお気に入りの夏休み旅行コースだ」という。また日本での買い物について「バッグの値段で見ると、これまで2000元で買えたものが、元安によって2200元が必要になる。しかしそれでも中国国内で3000元で買うより安いことが日本人気の続いている原因だ」と指摘する。さらに「イギリスに行くには1人当たり1万元以上はかかる。これは日本の約2倍である。元安によって日本での買い物のコストが上がったといっても、大して大きな問題ではない」という。

  

  【航空機チケット代は値下がり】

  夏休みは1年の中の旅行シーズンだが、今年の航空機のチケット代は去年より値下がりしている。2015年7~8月の海外旅行の平均チケット代は1635.7元だったが、今年は同1531.2元と、6.39%値下がりしている。1枚当たり104.5元安い計算である。

  このほかの最近の傾向として、大手航空会社や現地の旅行会社のサービス内容が充実してきたことから、夏休みに1人で海外旅行に行く学生が増えてきている。その割合は学生の旅行者全体の19.24%を占め、2015年に比べて4.77%高まっている。このことは「95年後」が海外旅行に行く時代になったことを物語っている。

  また大学生が1人で飛行機に乗って旅行する割合が、全学生旅行者の中で最も大きな部分となり、全体の19.24%(前年比4.02%上昇)を占めている。このほか1人で海外旅行に出かける中学生、小学生の割合がそれぞれ4.33%、2.59%を占め、最年少の子ども10歳であった。

  

  (チャイナネット)

  

関連記事:

財経観察:中国経済の巨艦における内外の「バランス術」

010020030360000000000000011100381355631991