新華網北京8月3日 もし中国経済を遠距離航海を行う１隻の巨艦に見立てれば、勢い良く変化に富んだ世界経済の大きな流れの中で、航速を適度に保ち、安定的に前進させることは、疑いなく極めて重要で、これには中国経済に極めてハイレベルな内外の「バランス術」を備えさせることが求められる。
安定した運行を維持するには、構造改革を堅持し、たえず裏から外までアンバランスな要素を排除し、動態の中でバランスを再び取り戻さねばならない。また、中国経済は対外開放政策を維持し、国内外の産業経済の融通や受け継ぎ、連動を実現させ、世界経済のリバランスを増やす必要がある。
現在、供給側構造改革の推進のもとで、中国経済は地域や業種、企業間の分化が日増しに著しくなっており、伝統的な生産能力過剰の業種やモデル転換の立ち遅れた企業が重圧に耐えている中、ハイテク産業や新型サービス業などを代表とする新産業、新業態、新モデルが盛んに発展しつつある。このような発展の特徴は、最新経済のデータにも体現されている。
中国の構造改革は一本槍ではなく、閉鎖式でもなく、全方位的で開放的なものだ。現在、国内外の複雑な情勢のもと、中国の構造改革は新たな局面を切り開き、投資、生産能力協力などの分野で巨大な拡散効果のあるボーナスを生み出した。
中国経済が構造改革の中で加速・アップグレードするに伴い、中国国内外の経済関係と産業経済の分業構造が、現在深刻な変革とアップグレードにさしかかっている 。中国が優位性をもつ生産能力が「海外進出」を加速させるのに伴い、中国の生産要素や解決方案は現地で定着し根を下ろし、中国国内外の生産能力協力の推進、世界経済の振興における新しい勢力となる
先端技術や優位性を持つ生産能力に基づいて、中信重工は「一帯一路」沿線諸国との生産能力協力を積極的に推進し、東南アジア、欧州、ラテンアメリカなどの市場を通じさせ、中国が優位性を持つ先端技術や生産能力の輸出を推進し、これらの製品は「一帯一路」沿線にある３０余りの国と地域をカバーして、国際市場での受注割合は５０ %に達した。
米国ラトガース大学商学院の趙耀教授は、中国の供給側構造改革は中国及び世界経済にとって計り知れない意義をもつ。イノベーションや生産効率、労働力の素質の向上が中国経済の成長に持続可能な長期的な原動力を与えており、改革が中国経済のアップグレードを効果的に支援するだけでなく、世界経済構造の変革にも役立つだろうと述べている。（執筆記者：喬継紅、傅雲威；参加記者：呉叢司、王乃水、唐璐、佘勇剛、趙小娜、刁澤）
（新華社より）
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