ここ数日、中国、ロシア、韓国、米国などの専門家と学者は、韓国が、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配置することについて、「この行為は米国の世界ミサイル防衛システムの一環として、韓国の安全を確保するどころか、東北アジア地域の緊迫情勢を招く結果になるだろう。また、中国やロシアなどの国の戦略的安全利益に深刻な脅威をもたらすに違いない」と非難しています。
ロシア科学アカデミー極東研究所のSergei Lujanin所長は「米韓両国が韓国でのサード配置を決定したことは、ここ数年東北アジアで起こった最も厳重な軍事的挑発行為だ。米国はサード配置を通じて、東北アジアでの軍備拡張競争を企んでいる。これは朝鮮に心理的圧力をかけるだけでなく、ロシアと中国に対する挑発でもある」と述べました。
韓国の丁世鉉前統一相は「サードシステムのレーダーは探測距離が2000キロにも達している。その陣地前方配置モードから終末配置モードへのモード転換所要時間はわずか8時間である。もし米軍は配置した翌日から24時間連続して2000キロ探測レーダーを稼動すれば、極東地域と中国の軍事活動をすべて探測できる。このことから、朝鮮だけを対象にしているという言い方は自分を欺くだけで、中国とロシアはそれを信じることはない」と指摘しました。
(中国国際放送局)
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