東京一の盆栽美術館・春花園 BONSAI 美術館でこのほど、東京听風琴社のメンバー15人が夏の発表会を開いた。千年の歴史を誇る名曲が、樹齢100年以上の盆栽が並ぶ同美術館に響きわたり、来場者は夏の暑さも忘れて、その優雅な音色に酔いしれた。在日華字紙の中文導報が伝えた。
日本で古琴奏者のプロとして活躍する高欲生さんが立ち上げた東京聴風琴社は、古琴の文化を発揚し、中日文化交流を促進することを目的としている。初めは1人か2人だった古琴の生徒は、立ち上げられてから10年の間に、30人以上に増え、今では日本最大の古琴教室になっている。
現在、東京聴風琴社は、「東京教室」と「京都教室」を開設している。会員の中には京都市立大学や立正大学などで日本の伝統音楽や東洋哲学を研究する教師おり、熱心に古琴を習っている。近年、中国の古琴ブームとなっているのを背景に、古琴を習う在日中国人も増えている。
毎年定期的に開催される聴風琴社の夏の発表会は、古琴を通して、琴を愛する人との交流を深めることを目的としている。今年は、春花園 BONSAI 美術館で、開催された。日本の盆栽も、中国から伝わったもので、すばらしい保護を受け、継承されてきたため、世界の盆栽界において確固たる地位を築いている。高欲生さんは、盆栽家との交流を通して、伝統文化のグローバル化という問題について意見を交換したいと考えたという。
夏の発表会では、15人がそれぞれ一曲ずつ披露。京都教室の侯さんは、古琴を習い始めて間もないにもかかわらず、福建省の伝統的な民謡「採茶撲蝶」を、東京教室の小関さんは「普安マントラ」を披露した。発表会は、高欲生さんの演奏でクライマックスを迎え、日本の音楽史上にも記載がある名曲「泣顔回」と「漁樵問答」が披露された。
(人民網日本語版)
推薦記事: