中国「ボイラー」都市ランキングが、このほどネット上で広まっている。これは、気象当局が、国内省会都市(省政府所在地)と直轄市の過去31年間の気象データを総合的に分析し、中国国内で夏に酷暑となる都市の状況について、初めて権威ある立場から公表したランキングだ。重慶晨報が伝えた。
中国気象局国家気候センターが発表したランキングは、研究者が過去31年間の気象データを総合的に分析し、夏に酷暑の程度が最も高い省会都市・直轄市トップ10を選んだもので、上位から順に、重慶、福州、杭州、南昌、長沙、武漢、西安、南京、合肥、南寧だった。
このうちトップ4に入った重慶、福州、杭州、南昌は、ネットユーザーたちから「新四大ボイラー」と名付けられた。
今回の「ボイラー都市」の分析と選出において指標とされたのは炎熱指数(気温と湿度が人々の快適度に及ぼす影響を示す総合指数)、高温日数、連続高温日数、夏季平均最高気温・最低気温など多岐にわたるデータだ。
どの時代のバージョンの「四大ボイラー」でも、重慶は常にランキングの「常連」だ。1981年から現在までの35年間、重慶市は、夏季高温日数でトップ10都市の首位を保ち、その平均日数は28.5日に達した。
地球温暖化を背景に、中国の夏の酷暑の程度は、全体的に強まる傾向となっており、「ボイラー」ランキングに入る都市も増える一方だ。気象データによると、中国では、1951年から2010年までに、全国平均気温が1.38℃上昇、10年ごとに0.23℃上がったことになる。地球温暖化が進むにつれ、極端な高温現象や高温日数の範囲が拡大し、その頻度も増加している。
(人民網日本語版)
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