ロシアの国際問題専門家バルダチョウ氏はこのほど、インタビューを受ける際、「米国は南海で中国を封鎖しようと企んでいる。米国の行動は南海の『軍事化』を招いた。一方、フィリピンは米国に頼っても中国との島嶼争いを解決することができない」と述べました。
バルダチョウ氏は「米国は南海で緊迫情勢を引き起こすことで、中国に圧力をかけようとしている。今後も引き続き東南アジアで中国に対して封鎖政策を取るだろう。その目的は、中国の国際社会での影響力を最小限に抑えるとともに、中国にとって最も重要な経済大動脈をコントロールすることにある。このような状況の下で、中国は周辺諸国と友好関係を保つと同時に、米国がコントロールできない太平洋への出口を開拓し、米国の挑発行為に影響されてはならない」と強調しました。
また、米国の「航行の自由」とその南海「軍事化」における立場について、バルダチョウ氏は、「『航行の自由』は米国が言い続けてきたことだ。米国は世界最強の艦隊を有し、また、国際法によりその艦隊を世界のどこへでも行かせようとしている。また、米国は昔から海上における『特殊利益区』の表れに反対している。もちろん米国の利益になれば話は別である。南海の『軍事化』は、明らかに米国海軍の南海での力を増強し、盟友を自分の見方にするために取った行動だ」と指摘しました。
(中国国際放送局)
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