新華網北京7月7日 王毅外交部長は7月6日に米国のケリー国務長官の要請に応じ電話会談を行い、海上問題に重点をおいて意見を交わした。
王外交部長は、当面の中米関係は全体的に良好な発展の勢いを維持している。双方は協力についてより焦点を当て、食い違いを適切に処理し、中米の新型大国関係の建設を推進するべきだと表明した。
王外交部長はまた次のように指摘した。いわゆる南中国海仲裁案はそのプロセス、法律、証拠の適用の面で無理にこじつけ、 ぼろが百出している。よって、明らかに拡張権と越権を持つこの仲裁裁判所は根本的に管轄権を持たず、法律や事実を顧みない裁決は自ずと拘束力を持たない。中国が法に基づいてこの仲裁に参与せず、受け入れないのは国際法治とルールを守り、「国連海洋法条約」の厳粛性と完全性を守ることだ。仲裁裁判所によるこの茶番劇は結末をつけるべきだ。
王外交部長は、米国側が関連の領土紛争問題で立場を持たないという承諾を守り、言行を慎み、中国の主権と安全利益を損なういかなる行動も取らないよう望んでいると表明した。
王外交部長は更に次のように表明した。フィリピンの南中国海仲裁案の結果がどうであろうと、中国は自身の領土主権と海洋権益をゆるぎなく守り、南中国海地域の平和と安定をゆるぎなく守っていく。中国は「国連憲章」及びそれが確認した国際法や国際関係の基本準則に引き続き従い、国家主権と領土保全の尊重及び紛争を平和的に解決する原則を含めて、直接関連する当事国と歴史事実の尊重を基礎として、国際法に基づいて、交渉と協議を通じて関連の紛争を平和的に解決することを堅持する。
ケリー国務長官は次のように表明した。中国側が仲裁案について自分の立場を明らかにすることを理解する。同時に、各当事者が自制を保てるよう期待している。米中双方は南中国海の平和・安定を維持する面で共通の利益を持っており、米国側は各当事者が引き続き外交ルートを通じて関連の紛争を平和的に解決することを支持する。
(新華社より)
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