第17回中国 青海緑色発展投資貿易商談会が6月24日に閉幕した。今回の商談会の契約件数は計448件、契約総額は1810億元に上った。特に新エネルギー、新材料、ハイエンド装備製造、情報産業、省エネルギー 環境保護など戦略的新興産業プロジェクトの契約件数は113件、契約額は649億元以上となった。うち青海省は比亜迪(BYD)、華泰汽車、沃特瑪自動車産業創新連盟などとリチウム電池の生産 組立、電気自動車製造、リチウム電池の正負極材料や電気制御設備などのプロジェクトで契約し、投資額はいずれも100億元前後に上る。
6月20日に青海省で開かれた「リチウム産業--新生態」国際サミットフォーラムで、寧徳時代新エネルギー科技股份有限公司の黄世霖副総裁は、電気自動車とエネルギー貯蔵応用には安全性、高エネルギー密度、長寿命、低コストが求められる上、先端技術による製品量産化が必要で、2つの産業を急成長させることになるとの見方を示した。現状からはリチウムイオン動力電池が最も適した選択肢になるとみている。
統計によると、グローバル市場でリチウムイオン電池とナトリウム硫黄電池の搭載率はそれぞれ39%、38%となり、リチウムイオン電池の伸びが比較的大きい。中国市場ではリチウムイオン電池の搭載率が66%と最大で、鉛蓄電池が15%、レドックスフロー電池が13%となっている。ここ数年で中国国内のリチウム電池消費は大きく変わった。携帯電話端末とノートPCでの搭載率はそれぞれ3%、5%低下し、電気自動車とエネルギー貯蔵は5%、2%上昇した。新エネルギー車の累計生産台数は3万1137台と、前年同期に比べ328%増加。リチウムイオン電池の利用分野も電子消費から自動車工業とエネルギー貯蔵システムに移り、エネルギー貯蔵応用とリチウム動力電池はリチウム電池産業のダブルエンジンとなった。
「リチウム産業--新生態」国際サミットで専門家は、将来的にリチウム電池が企業のエネルギー貯蔵による電力ピークカット ボトムアップや、家庭用エネルギー貯蔵システムなどの分野で応用されると予想。市場規模は電気自動車よりはるかに大きく、1兆元規模の生産高が見込まれるとしているという。
(チャイナネット)
関連記事:
陸家嘴フォーラムに金融監督管理トップが参加、多元的金融供給システムを構築へ