新華網香港6月30日(記者/黄歆)中国銀行(香港)のチーフエコノミスト鄂志寰氏は29日、下半期の香港経済は盛り返し、今年通年の成長率は1 . 3%、失業率は3 . 6%とやや上昇し、基本的なインフレ率は2 . 2%程度まで下がる見通しだと表明した。
鄂氏は、世界経済の回復力が不足しているが、香港の雇用市場は安定し、政府財政も穏健であり、対外貿易、観光及び小売の下げ幅が縮小するだろうと述べた。
鄂氏は、内地が内需構造の調整を積極的に推進し、内在する潜在力を放出し、インフラプロジェクト着手を加速化させ、ハイテク製造業への投資を拡大することは、経済に新たな原動力を与える見通しで、また積極的な財政政策と穏やかで弾力性のある通貨政策も、経済成長の環境改善に役立つだろうと指摘した。
人民元問題について話が及ぶと、鄂氏は次のような見方を示した。人民元を特別引き出し権(SDR)通貨バスケットへ組み入れるという要因は、人民元の資産配置に対する市場のニーズを刺激し、「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」関連の投資も人民元の国際通貨としての利用の拡大に役立つ見通しだ。下半期の人民元対米ドルレートは基本的な安定、双方向の変動基調を維持し、通貨バスケットに対する為替レートは基本的に安定を維持することが見込まれる。
(新華社より)
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