新華網北京5月25日 (記者/靳若城)中国外交部の華春瑩報道官は24日に米国のオバマ大統領がベトナム訪問中に南中国海問題に関する言論に対して、地域外の国は当地域国家が本地域の平和と安定を維持している努力を尊重すべきで、この地域の規則と秩序を破壊し、平和と安定を乱すべきではないと返答した。
華春瑩報道官は次のように述べた。米国側が言っている自由航行は国際法によって各国が享受している本当の自由航行の権利か、それとも米軍艦と軍機が独自で享受する「横行」かということをまず確認する必要がある。前者であるなら、中国はもちろん歓迎し、そして断固として支持する。もし後者であるなら、私はすべての国に認められるものではないだろうと考えている。
華春瑩報道官はまた次のように述べた。中国と東南アジア諸国連合が談判・協議で争議を解決し、共同で南中国海地区の平和と安定を維持することに一連の二国間協議と地域の共通認識を達成した。地域外の国は当地域国家が本地域の平和と安定を維持している努力を尊重すべきで、いかなる形で、いかなる言い訳で南中国海沿岸の国家主権と安全を脅し、その地域の規則と秩序を破壊し、平和と安定を乱すべきではない。
華春瑩報道官は更に次のように述べた。「我々は、国の大きさは1つの国が理にかなっているかどうかを判断する唯一の根拠にはならない。」新中国が成立してから、中国は陸地で接する隣国14か国のうち、12の国と歴史事実と国際法の基本準則に則って、二国間協議と談判を通じて、境界線を共同で描いてきた。12の国の中では、中国側と南中国海問題で大きな争議が比較的に目立てているフィリピンより国土面積小さい国は5か国、フィリピンの人口より少ない国は10か国ある。「これは国の大きさが問題解決の鍵ではない。肝心なのは、当事者双方がともに努力を通じて、談判と協議を通じて、紛争を解決する誠意と決心を持っているかどうかということだ。」(翻訳/呉寒氷)
(新華社より)
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