:
米日より20歳若い 中国ハイエンド消費者層の低年齢化が目立つ
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-05-25 13:10:35 | チャイナネット | 編集: 吴寒冰

 アリババAPASS(Alibaba Passport)クラブは20日、中国で初となるネット通販のハイエンド消費者に関する調査リポート「インターネットハイエンド消費オレンジブック」(オレンジブック)を発表した。リポートによると、中国ネット通販のハイエンド消費者層の大きな特徴は低年齢化だ。米国、日本と比べると、年齢層が平均で20歳低いという。

 アリババAPASSクラブの会員はブラックカード保有者と同等のステータスがあり、淘宝、天猫、支付宝などアリババ・プラットフォームの年間利用額が30万元以上で、取引履歴が良好な信用力の高い消費者層が選ばれる。APASSの典型的な会員像は、淘宝の達人、時代の先端を行く30-40代のママ層、ビジネスエリート、二代目起業家の4つに分けられる。彼らのネット通販年間消費総額は少なくとも300億元といわれ、中国ネット通販の代表的なハイエンド消費者層だ。高級ブランドは彼らの取り込みを狙って競い合い、EC(電子商取引)消費の風向計とも言われる。

 消費傾向については、ネット通販の若いハイエンド消費者層は、シンプルで快適、若々しくファッショナブルで、自分の個性を表現できるブランドを好む。彼らはブランドの知名度にこだわらず、バーバリー、エルメス、ラ・メール、シャネルなどの欧米有名ブランドだけでなく、RUMERE、小虫などの淘宝で育ったブランドも好む。APASS会員が男女を問わずユニクロを好むのも面白い傾向だ。

 オレンジブックは、ネット通販のハイエンド消費者層で、消費能力の男女差はほとんど無いと分析する。2000年代と1965年代生まれの2つの年齢層は相対的に女性の消費が多いものの、その他の年齢層の年平均購入額は男女ともに変わらない。今後は男性をターゲットとした市場に最も潜在力があるとみられる。

 オレンジブックは、今後ネット通販が小売分野で主導的地位を占めるようになると予想。2020年には1兆6000億米ドル規模に拡大し、オーストラリアの2014年GDPを上回るとみている。これは中国に年間9000億元の消費純増額をもたらす。うち90%がモバイル通信手段を介する取引となる通しだ。

 今後のネット通販ハイエンド消費者層の3分の1は北京、上海、広州、深センの4大都市居住者になるとみられる。このほか東部沿海部の数十の地方中核都市もハイエンド消費者層が集まる主要エリアになる見込みだ。

 年齢層別にみると、初代の「ネット原住民」と言われる1980、90年代生まれがAPASS会員の6割を占める。APASS調査対象者の9割近くのネット支出が消費支出全体の60%以上を占め、ネットでの購入頻度は一般ユーザーの2.6倍に上った。中国ネット通販のハイエンド消費者層の大きな特徴は低年齢化だ。米国、日本との年齢差は平均で20歳に上る。

 

(チャイナネット)

 

関連記事:

雨の祝福 北京の美しすぎる夕焼け

情報汚染症候群、若い人は特に要注意

全国住宅購入難易度ランキング発表 北京は三年連続でトップ

新華網日本語

米日より20歳若い 中国ハイエンド消費者層の低年齢化が目立つ

新華網日本語 2016-05-25 13:10:35

 アリババAPASS(Alibaba Passport)クラブは20日、中国で初となるネット通販のハイエンド消費者に関する調査リポート「インターネットハイエンド消費オレンジブック」(オレンジブック)を発表した。リポートによると、中国ネット通販のハイエンド消費者層の大きな特徴は低年齢化だ。米国、日本と比べると、年齢層が平均で20歳低いという。

 アリババAPASSクラブの会員はブラックカード保有者と同等のステータスがあり、淘宝、天猫、支付宝などアリババ・プラットフォームの年間利用額が30万元以上で、取引履歴が良好な信用力の高い消費者層が選ばれる。APASSの典型的な会員像は、淘宝の達人、時代の先端を行く30-40代のママ層、ビジネスエリート、二代目起業家の4つに分けられる。彼らのネット通販年間消費総額は少なくとも300億元といわれ、中国ネット通販の代表的なハイエンド消費者層だ。高級ブランドは彼らの取り込みを狙って競い合い、EC(電子商取引)消費の風向計とも言われる。

 消費傾向については、ネット通販の若いハイエンド消費者層は、シンプルで快適、若々しくファッショナブルで、自分の個性を表現できるブランドを好む。彼らはブランドの知名度にこだわらず、バーバリー、エルメス、ラ・メール、シャネルなどの欧米有名ブランドだけでなく、RUMERE、小虫などの淘宝で育ったブランドも好む。APASS会員が男女を問わずユニクロを好むのも面白い傾向だ。

 オレンジブックは、ネット通販のハイエンド消費者層で、消費能力の男女差はほとんど無いと分析する。2000年代と1965年代生まれの2つの年齢層は相対的に女性の消費が多いものの、その他の年齢層の年平均購入額は男女ともに変わらない。今後は男性をターゲットとした市場に最も潜在力があるとみられる。

 オレンジブックは、今後ネット通販が小売分野で主導的地位を占めるようになると予想。2020年には1兆6000億米ドル規模に拡大し、オーストラリアの2014年GDPを上回るとみている。これは中国に年間9000億元の消費純増額をもたらす。うち90%がモバイル通信手段を介する取引となる通しだ。

 今後のネット通販ハイエンド消費者層の3分の1は北京、上海、広州、深センの4大都市居住者になるとみられる。このほか東部沿海部の数十の地方中核都市もハイエンド消費者層が集まる主要エリアになる見込みだ。

 年齢層別にみると、初代の「ネット原住民」と言われる1980、90年代生まれがAPASS会員の6割を占める。APASS調査対象者の9割近くのネット支出が消費支出全体の60%以上を占め、ネットでの購入頻度は一般ユーザーの2.6倍に上った。中国ネット通販のハイエンド消費者層の大きな特徴は低年齢化だ。米国、日本との年齢差は平均で20歳に上る。

 

(チャイナネット)

 

関連記事:

雨の祝福 北京の美しすぎる夕焼け

情報汚染症候群、若い人は特に要注意

全国住宅購入難易度ランキング発表 北京は三年連続でトップ

010020030360000000000000011100551353836451