中国国家衛生・計画生育委員会の李斌主任は23日、スイスのジュネーブで開幕した第69回世界保健機関(WHO)総会で、「中国政府は、WHOが世界、地域、国家レベルといった多次元において、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の中に盛り込まれた保健目標の達成を目指すことを積極的に支持する。同時に、中国の力で積極的にこれに貢献していく」と中国政府の姿勢を示しました。
今回の総会では一般弁論のテーマを「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」としています。李主任は「中国政府は『健康的な中国の建設推進』という重要政策を打ち出し、国家全体の発展戦略に盛り込んでいる。また、持続可能な開発目標の実施に複数の部門が参与する協調メカニズムを構築している。大衆が恩恵を受け、平等でかつ持続可能な発展という方向性を堅持している」と説明しました。
その上で、李主任は「中国は、高齢化、工業化、都市化のプロセスを経験しているため、健康に影響する複数の原因が入り交じって、疾病の多重化の問題を抱えている。そのような状況下にあって、衛生事業の発展レベルは均衡がとれておらず、発展方式の転換とグレードアップが求められている」とした上で、「中国は健康的な中国の建設を推し進めると同時に、WHOメンバー国と手を携えて、世界の持続可能な開発の中での衛生関連目標の実現に、積極的に携わっていきたい」と強調しました。
(中国国際放送局)
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