問題七:裁決結果を承認せず、執行しないことは国際法に違反するのか
中国の外交部は仲裁案の最終結果がどうかにかかわらず、中国は裁決を受け入れず、承認せず、裁決を断じて執行しないと再三にわたり表明している。中国はいかなる国がこの裁決を基に、中国側と南中国海問題を協議することを認めず、いかなる国、機関、個人がこの仲裁裁決を基に提起する一切の訴求と主張を受け入れない。
多数の国際法の専門家は、フィリピンが一方的に申し立てた仲裁は国際法に背くもので、仲裁裁判所は合法性と公正性を欠き、いわゆる中国の裁決結果を承認しない、執行しないという姿勢は国際法に違反するという考えは、「完全にレッテルの貼り付け」だと見ている。
問題八:不利な裁決は南中国海の権益を失うことを意味するのか
国際法の専門家はこの状況は裁決が執行されてはじめて生じるが、中国の仲裁案問題における立場は受け入れない、執行しない、且つ仲裁裁判所は関係執行機関がないため、仲裁結果は中国の南中国海の権益擁護に影響を及ぼさないとの見解を示した。
問題九:中国は「孤軍奮闘」なのか
記者が確認したところによると、東南アジア諸国連合(ASEAN)と域外諸国を含む約40の国が中国の南中国海仲裁案に関する立場を支持する姿勢を明確に示している。 「これは中国が協議によって南中国海問題を処理し、南中国海の平和と安定を擁護し、『南中国海各方面行為宣言』の立場を全面的に効果的に実施することに対する国際社会の理解と支持であり、世界の公平と正義を擁護する声を代表している。」と曾令良氏は述べた。
曾令良氏はまた、次のように述べた。仲裁裁判所が裁決を下した後、短期的に一部で雑音と騒音が発生する可能性がある。これに対し、中国は南中国海問題における立場、政策、姿勢を変えることなく、自国の権益を継続的に断固とした姿勢で擁護し、南中国海の平和と安定を守らなければならない。
(新華社より)
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