在米華人は、どのような生活を送っているのだろうか?これにはさまざまな説がある。華人は中国で二等公民であり、高所得であってもへりくだっているという説がある。また華人の多くは高所得で、米国の中産階級をなし、快適に暮らしているという説もある。低所得であっても、米国は社会福祉が充実しており、まずまずの暮らしができるというのだ。ラジオ放送「中国之声」の「全球華語広播網」が伝えた。
米国勢調査局のデータによると、在米華人は2014年に450万人に達し、アジア系の中では最多となっている。うち半数弱は米国西部で暮らし、東北部と南部には各5分の1ずつ暮らしている。ニューヨーク市の華人は57万人で、華人が最も集中している大都市だ。
米国の18歳以上の華人のうち、4分の3は海外生まれ。彼らの教育水準は高く、25歳以上の華人の半数が大卒以上の学歴を持つ。アジア系の中ではインド人と韓国人に及ばないが、全米平均の28%を大幅に上回る。
生活状況を示す重要な基準は、所得だ。華人家庭の2014年の平均所得は6万5050ドルで、アジア系全体の平均を1000ドル下回ったが、全米平均を1万5000ドル上回った。ピューリサーチの調査によると、中国系正社員の年間平均所得は5万ドルで、アジア系の平均を2000ドル、全米の平均を1万ドル超上回った。中国系の62%がマイホームを保有。
在米華人は主流社会にうまく溶け込んでいない。18歳以上の華人移民のうち、英語の熟練者は39%のみで、アジア系全体と比べ劣っている。米国生まれのアジア系の44%は、中国語会話に熟練している。華人のうち、自分が本物の米国人と感じている人は36%のみで、52%は米国人と異なると感じている。
自分は米国人と感じている華人は、アジア系の中ではフィリピン人や日本人ほど多くないが、インド人、韓国人、ベトナム人よりは高い比率となっている。ピューリサーチがアジア系を対象に実施した調査によると、アジア諸国の経済は近年急速に発展しているが、アジア系の82%は米国での生活に満足しているとした。満足していないは13%。アジア系の76%は、もう一度選択できるとしても、米国を選択すると回答した。祖国に留まるとした人は12%のみ。海外生まれ、米国生まれのアジア系のほとんどが、中国およびその他のアジア諸国の経済が高度成長しているが、多くの面で米国の方が好ましいことを認めている。中国系の73%は、米国の方が向上の機会が多いと回答した。アジア系は65%のみ。調査対象となったアジア系は、米国の方が自由度が高く、低所得者への配慮が行き届いており、子育てしやすいと考えている。
家庭を重視する華人の7割弱が、米国の方が子育てしやすいと判断している。これは多くの華人が米国を好む重要な理由だ。
(チャイナネット)
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