大衆による起業・革新の波が起こるのにともない、北京市の中小企業・零細企業が経済的活力をますます発揮するようになり、雇用受け入れの主力となっている。北京市統計局と国家統計局北京調査総隊がこのほど発表したデータによると、今年第1四半期(1-3月)の市内の一定規模以上の中小零細企業の営業収入は8113億7千万元(約13兆5189億円)で同2.8%増加し、新規採用者は277万2千人で同1.8%増加し、いずれも好調だった。文化・スポーツ・娯楽産業、リース・ビジネスサービス産業などは売り上げが2けたの伸びを達成した。「北京日報」が伝えた。
目を引くのは、市内の中小零細企業の科学技術のウェイトがどんどん高くなっていることで、同期には市内の科学技術企業が一日あたり平均176社誕生したことだ。中関村のモデルエリアだけでも同期には3828社が設立され、市全体の24.1%を占めた。中関村管理委員会の関連部門代表者は、「北京市の新規設立企業は、中国の科学技術や実体経済の不得意分野にますます多く進出するようになっている」と話す。中小零細企業の人材受け入れの具体的な分布状況をみると、一般的なサービス産業から高度なサービス産業へと移行する様子がうかがえる。同期にはリース・ビジネスサービス産業、情報伝達・ソフトウエア・情報技術(IT)サービス産業、科学研究・技術サービス産業の従業員数がそれぞれ9.3%、5.1%、2.4%と急速な伸びを示し、市民サービスや修理などほかのサービス業、ホテル・レストランなどの労働集約型産業の従業員数は前年に比べて減少した。
全体としてみると、市内の中小零細企業の雇用受け入れは全体として安定した水準を保った。このうち小規模企業の従業員数の伸びが2%、零細企業が4.2%を示し、中小零細企業の平均を上回った。国内資本企業の従業員数は同2.7%増加した一方、香港・澳門(マカオ)・台湾地区の企業や外資系企業が投資する企業の従業員数は減少した。
(人民網日本語版)
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