中国の各大学に就職能力評価報告書を提供している第三者教育データコンサルティング調査機関麦可思(MyCOS)がこのほど、「2016年中国大学生就職報告書」を発表。学部の10の主な専攻のうち、就職率が最も高かったのは「財務管理」で、95.3%だった。一方、最低だったのは2年連続で法学専攻で、87.9%だった。就職後の所得を見ると、コンピューター科学 テクノロジーが最高で、2015年度の学部新卒者の卒業半年後の平均月収が4978元(約8万2千円)だった。人民網が伝えた。
財務管理専攻の就職率が最高 コンピューター専攻の所得が最高
統計によると、学部の10の主な専攻のうち、就職率が最高だったのは財務管理とコンピューター科学 テクノロジーで、それぞれ95.3%、94.5%。一方、法学専攻は前年比0.5ポイント低下の87.9%で最低となった。昨年も法学専攻の就職率は最低で、88.4%だった。
就職率が高いと、収入も多くなるのだろうか?15年度の新卒者の卒業半年後の月收を見ると、学部の10の主な専攻のうち、コンピューター科学 テクノロジーが最高で平均4978元。2位に4123元(約6万8千円)の国際経済 貿易が続いた。一方、就職率が最高だった財務管理の月収は最低で、3645元(約6万円)にとどまった。
法学部の就職率は低く、収入もそれほど高くないものの、卒業から3年後の月收を見ると、6763元(約11万1600円)と、コンピューター科学 テクノロジーに続いて2位につけているのは興味深い。
卒業3年後の満足度が高いのは法学専攻
どの専攻の卒業生の満足度や幸福感が高いのだろう?統計によると、15年度の学部生の新卒者のうち、満足度が最高だったのはコンピューター科学 テクノロジーで70%。一方、最低だったのは機械設計製造 自動化で、わずか58%だった。法学専攻は就職率こそ低いものの、卒業半年後の満足度は67%、3年後となるとトップの69%になる。