外交部条法司の徐宏司長の説明によると、2013年1月23日、フィリピンが仲裁プロセスを開始した翌日に、フィリピン外務省は文書1件を発表し、仲裁への提出・申請の目的を「我々の国家の領土と海洋区域を守る」ためだと明確に叙述し、「我々の国家主権を放棄」しないと主張し、真実の意図を非常に露骨に伝えたという。
「フィリピンが南中国海仲裁案の一方的な提起に固執する実質的な目的は、仲裁という手段を通じてフィリピンが不法に占拠する中国・南沙諸島の島礁を窃取し、中国の領土主権や海洋権益を法律上否定することにあります。」と中国政法大学国際法学院の馬呈元教授は述べている。
問題三:中国の仲裁案に対しどんな立場と姿勢を表明するのか
領土主権と海洋権益問題において、一方的に申し立てた第三者による紛争解決方法を断じて受け入れないことは、中国の一貫した立場だ。中国政府のフィリピン南中国海仲裁案に対する立場と姿勢は終始、明白だ。それはすなわち受け入れない、参加しないことである。今後、裁決結果が出た後も、これを承認せず、執行しない。
問題四:仲裁裁判所は公平で公正かつ権威があるのか
フィリピンの一方的な要請に応じて設置された臨時機関である南中国海仲裁案仲裁裁判所は『条約』規定に違反し、強硬な審理と管轄の行使は独断的な権利拡張と職権乱用に属する。
外交部辺海司の肖建国副司長は、仲裁裁判所はフィリピンの不法で道理の通らない主張をただ全面的に受け入れるだけで、実質的にはフィリピン側の代理人になっており、第三者手続きにあるべき公正な立場と慎重な品格から完全に離脱していると指摘する。