科学技術の発展に伴い、ロボットが私たちの生活を変えようとしている。このほど、神秘的で驚異的な機能を持つロボットが登場した。人民日報海外版が伝えた。
このほどアップルが開いた記者会見で公開された「Liam」というロボットは、同社の新製品よりも注目を集めた。Liamは電子製品の廃棄物を専門的に処理する「分解ロボ」だ。大きなLiamには29本のロボットアームがある。これらのアームには電気ドリル、ドライバー、吸盤などの道具が取り付けられており、スムーズに作業できる。作業員はiPhoneをベルトコンベアに置き、Liamに送る。Liamは携帯電話の部品をすぐに取り外し、再利用する。このロボットは11秒で1台のiPhoneを分解する(毎年120万台)。こうすることで廃棄物の利用率を大幅に高め、環境汚染を防ぐことができる。
エコロジーな分解ロボの他に、文才あるロボットも私たちを驚かせている。日本でこのほど発表された、ショートショートの文学賞「星新一賞」の1次審査通過作品に、人工知能(AI)が執筆した作品が含まれていた。審査委員はこれがAIの手によるものだと気づかなかったようで、「完璧なストーリー」と評価した。人々は、SF作品に登場するロボット作家が、本当に誕生したのだろうかと疑問視している。当然ながらこの「作家」が執筆する前に、人間がキャラクターの設定やあらすじなどを入力する必要がある。AIはこれらの「素材」に基づき文章を組み立て、小説を仕上げる。
物事には必ず裏と表がある。ロボットは事前のプログラミングと模倣により人類に利益をもたらすが、学習能力の高いロボットは悪いことを学び、人々に悩みをもたらす可能性がある。マイクロソフトはこのほど、ツイッターでユーザーと会話しながら発達するAIを開発した。このAIはユーザーのコメントを模倣し、自分の回答を生成し、交流の全体状況に基づき発言する。しかしサービス提供後まもなく、一部の人はAIの欠点を利用し、他人を罵るよう教え込み、不適切な発言をさせた。この「おしゃべり好きな」AIは、自覚せずして発言していた。AIの実験は中止され、調整に入った。どれほど摩訶不思議なロボットであっても、人類が自らのために作ったものであり、発明家はロボットが人類に利益をもたらせるよう、慎重に研究を進めるべきだ。
(人民網日本語版)
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