新華網北京3月1日 (記者/傅雲威、曹篠凡)「中国経済が足手まといになるという説」を唱える者は、「中国経済が世界の足でまといになったか、または世界経済が中国を傷つけたか」という類いの命題において、二者択一の判断を行う傾向があるが、この種の「鶏が卵を産むのか、卵が鶏を産むか」に似通ったロジックが、本質的には偽りの命題であることを意識していない。
現在、グローバル経済全体が低迷する背後には、欧米経済の深い調整、レバレッジ化のプロセスの継続、需要の低迷、世界経済のリバランス経験といった復雑なプロセスがある。多くの分野において、中国経済は危機の輸出者ではなく、多重の圧力の吸収者と最終的な耐える者である。
この角度から見れば、一部の経済体が中国経済の足手まといになったと言うよりは、むしろ中国と苦楽を共にし、同じグローバルなバリューチェーンの一環として、この西側により引き起こされた危機の中で、モデル転換の試練を迎えることだ、 と言ったほうがよいだろう。
関連データでも中国経済が世界の足手まといになったという見解は支持されていない。現在、世界経済の成長に対する中国経済の貢献度は30 %に達している。
実際に、中国経済はある人が描写するような悲観的な状況からはほど遠い。2015年には、中国のGDP成長に対する消費の貢献度が66.4%に達し、2001年以来の最高レベルを記録した。サービス業はすでにGDPの50.5%を占め、製造業より10ポイント高かった。中国は経済成長率が前年より0.4ポイント低下した状況の下でも、城鎮(都市および準都市)での1100万人の雇用増加や前年度比30万人増を実現させた。
一つの最も基本的な現状は、現在の中国経済の規模、市場開放の態勢、改革に対する社会の共通認識、全人民のイノベーションへの情熱と政府のコントロールの効率化から見れば、中国経済には全局的な危機や衰退が現れることはないだろう。
正に李克強総理が述べたように、今日の中国は異なる声に耳を傾け、異なる観点を包容できるより大きな自信と定力をもち、また各種の「崩壊論」や「足手まとい論」に適切に対応できるより大きな能力を持っているのだ。
(新華社より)
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